カウントシープ
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2005年02月24日(木) ママ

子供の頃、いつも聞かされた言葉。

『私は必要とされていない』
『私は何時死んでもいい』

うんと小さな頃は、何ていっていいか解らなくて黙って聞いていた。少し大きくなって言葉を使えるようになってからは、『ママにいて欲しい』といって背中か肩に少しつかまった。

母親は、真正面から抱いてくれることのない人だった。だから触りたい時は、少し斜めか背中にそっともたれるようにしていた。抱きしめてくれることこそなかったし、そういう時母親が何を言ったか覚えていない、もしくは何もいわなかったかもしれない。

母の母は心を病んで死んでしまった。祖母が焼身しようとしたとき、首を吊ろうとしたとき、母親はまだ小学生だった。母は自分が同じように発狂することに脅えているし、ボクもまた、母が狂ってしまわないか脅えていて、

だから、本当のことは言えないままだ。


ロビン