カウントシープ
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一週間くらい遅れて桜が満開になった週末、妹が子供を生んだ。ボク達は遺伝子を残すことができないから、この子供はボク達の遺伝子を受け継ぐ子供でもあるな、と思うとそれなりに感慨深く思ったりしながらいじっていた。
人間の赤ちゃんは生まれてきてすぐは本当に頼りなくて、誰だって放っておけないような雰囲気をかもし出していた。少し動いてもビックリ、顔をしかめてもおろおろ、泣き出そうものなら大人みんなで大騒ぎだが、こんな反応をしているのも最初だけで、きっと妹はちゃんと母親になっていくのだろう。
生き物はみんな子孫を残すことを第一に生きているのだと思うけれど、ウィルス(彼らはむしろコピーと変異による増殖だが)から微生物、植物、動物みんなが当たり前のように一生懸命になっていることだから、きっとそれは大切なことなのだろう。レミングが本当に数を減らすために海に集団で身投げするかどうかわからないけれど、その行為だって大きな観点からみれば種の保存のためであり、今人間が子供を作らない選択をするように(同性愛はこの際別として)なってきていることも、もっと大きな観点からみれば未来に繋がる行為のひとつなんだろうか。
ロビン
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