カウントシープ
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相方の具合は、抗癌剤を投与する周期によって変化する。抗癌剤を入れて1週間は吐き気やらなんやらでぐったりしているが、それを過ぎるとまあまあ元気で、一緒に散歩にいったりもできるし、何だって食べられる。
髪がなくなった顔も見慣れて、ひよこ頭(と呼んでいる)にも愛着が湧いた。疲れやすいのも自己管理できるようになって、適度にお昼寝したりしているようだ。最近はよく鼻水に血が混じるみたいで、そうすると最初に「血の匂いがする」という。それから鼻腔を液体が降りてくるらしいが、こういう症状は癌というより抗癌剤によるものなんだろうな。
どちらかというとメンタル的にはボクのほうが凹んでいるのが続いていて、それでも最近はこの生活に慣れてきて、毎日心に掛かっていたカーテンの重さを感じなくなってきた。今は癌がいることが普通で、癌が見つかる前の生活がもう遠く感じるなんて、不思議だ。
ロビン
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