カウントシープ
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ボクは特にゲーマーではない。大学生の頃付き合ってたコとだらだら家にいる時とかに手を出してから2年くらいはまったけれど、2年を過ぎて就職したら忙しくってゲームをする時間がなくなってしまった。(子供の頃はゲーム禁止だった) だからボクのゲームの経験はその2年の間に集約している。その中で一番心に残っているもののひとつのが、MOTHER2 というスーパーファミコンのゲームだ。これが最近ゲームボーイアドバンスで復活したので買ってみた。(GBAは相方の所有物だ)当時から人気だった糸井重里が台詞を書いているんだっけな?「大人も子供もおねーさんも」という木村拓也のCMからして印象的だったけれど、とにかく台詞が面白い。ちょっと外したような会話はセンスあるし、ネーミングも面白いし、ゲーム自体もテンポよくて退屈しない。(でもレアアイテム入手は難易度高いような)
大学生だった当時、地下鉄駅前の商店街で福引をやっていた。何だったか忘れたけれどボクは珍しく結構いい賞を当てた。周囲には10歳前後の子供が数人居て、福引で何が当たったのか見に来たので、みんな子供に上げてしまった。その時子供達がゲームの話をしていて、「マザー2はつまらない!」と言ったのが聞こえたので、どうしてつまらないのか聞いてみたら、「だってカッコいいものが出てこないもの」とかえってきた。カッコいいものの定義がわからないけれど、何となく言わんとするところがわかった。
MOTHER2 の主人公ネスは、何処にでもいる普通の少年で、武器はバット、装備といったら帽子とか腕輪とかペンダントだし、必殺技もファンタジックではない。出てくる敵も、巨大きのことか巨大ねずみとか、あんまり退治しがいのないようなヤツラが多く、敵らしい敵といったら宇宙人くらい(これも微妙だナ)しか出てこない。何となくボクはMOTHER2は大人が好むゲームなのだな、と納得した。(後に子供でもMOTHER好きが居たと判明)
ボクは、マジカント という、主人公の心の中だけにある国に心惹かれた。それから、ムーンサイド という危ない世界が好きだった。どちらもゲームの中の世界なのに、寂しかったり悲しかったり懐かしかったり、不安になったり気色悪くなったり不気味だったりした。手放しで大好き!とはいえないようなアンビバレントなところが魅力だった。
主人公が世界中を旅してあるメロディを回収していくのだが、そのメロディは何年もずっと忘れないから、この先もきっと忘れないと思う。ボクのパーツの一部になるくらいの印象を残したゲームだ。
ロビン
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