カウントシープ
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2005年05月17日(火) |
絵画考察5 奇妙な絵 |
さて、何を描いて何を描かないか?さらには何を強調して何を排斥していくか、という考えから辿りつく先は、何処へ向かっていくのであろうか?
今日我が国で発展しているアニメーションや漫画は、まさしく強調と排斥の産物である。スタンダードなキャラデザでは、少女や少年の瞳は愛らしく大きく描かれ、手足はスラリと長い。鼻は簡略化され、時には描かれないこともある。口もしかり、だ。以前はアニメや漫画の中にのみ表現されてきたこの絵柄も、昨今ではいたるところで見かけるようになった。 子供の頃、アニメーションを見ていた世代が大人になってきたことがその背景にあるだろうが、それにしてもこの浸透ぶりには、アニメや漫画のサイドにいる人間にとっても戸惑いを隠せない。
子供の頃、そろばん塾の先生がボクの描いた絵を見て、「そんなに瞳が大きいのは不自然でおかしい」と言った。ボクだって眼が相対的に大きいことぐらいちゃんと解っていたけれど、大きく描いたほうが可愛いってことだってちゃんと解っていた。そのときは「可愛いほうがいいのに、先生は変なことをいうなぁ」と思ったけれど、先生にはディフォルメされた世界はきっと奇妙に映ったのだ。
今瞳の大きさを描いていながら急に思い出したけれど、同じように大きいければいいのか?と密かに疑問に思っているパーツがある。それは胸・・・ということで続きは明日の日記へ。
ロビン
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