カウントシープ
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2005年06月17日(金) 子猫

ここ最近、夜になって静けさがやってくるころに、子猫の鳴き声がするようになった。きっと家の裏あたりで子猫が生まれたのだろうと思っていたが、毎日か細い声がにゃーにゃーとするので、気になって、夜、相方と懐中電灯を持って探しにいった。

猫はあっさり見つかった。屋外においてある機材の下に、小さなトラ模様の猫が一匹はまり込んでいたのだ。親猫や同胎は見当たらず、ちんまりといる子猫は、頼りなく鳴いていた。
しかし、我が家には猫嫌いな猫が1匹いる。これを連れて帰ったら怒り狂うことは必然、もう家には入れてもらえないかもしれない。「全部の猫は救えないよ」といいながら家に戻った。

話変わって、明後日は相方の誕生日。なのに、ボクは明日から一泊で出かけなくてはならない。このことで相方は少し拗ねていたのだが、この猫を見かけたとき、ニヤリと笑って「明後日帰ってきたら、家族が増えているかもよ♪」などと脅してきた。
いやそれは困るよ君、などといってもボクのほうにも後ろめたさがあるので強く言えない。あくまで仕事の一環なのだけれど、今回は多少レクリエーション的要素が含まれているからだ。

追い詰められたボクはつい嘴ってしまった。

「とにかく猫は駄目だよ。鳥を飼う夢が遠のくよ」

それを聞いた相方は、とうとう鳥を飼っていいとお許しが出たと、勝手な解釈をして喜んだけれど、駄目駄目駄目と言い聞かせた。
相方の欲しい鳥は、タダの鳥ではない。ヨウムといって、世界で最も言葉を覚える賢い鳥なのだ。家に言葉を覚える鳥がいるなんて楽しそうだけれど、普段の赤裸々な会話が筒抜けになるじゃないか。それに、これ以上家族が増えても、手に負えそうにないのだ。




※ヨウムは、言葉を沢山、200語くらいは覚えて、TOPもわきまえて、それほど大型でもない優れた鳥。写真は掛川花鳥園のアイドル「アンソニー」


ロビン