カウントシープ
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| 2005年06月23日(木) |
お人形遊び ユノア・クルス4 |
現在活躍中の人形師の1人、恋月姫氏の作品は、眠り顔の人形が沢山出てくる。彼女の耽美な世界においては、眠っている少女達は、けして眠ってはいないと思うのだけれど、閉じた目の人形にはまた格別の魅力がある。
ずっと目を開いたままの人形とちがって、眠ることができる人形は、人形ごっこにおいて、リアリティが増す。(だが、ユノア・クルスの場合は顔そのものを挿げ替えるという斬新な方法なので、リアリティからは外れるだろう) 子供の頃、傾けると目を閉じる人形を持っていたけれど、子供ってリアリティを感じさせるものに敏感だ。ミニカーだって、ドアが開いたほうがいいし、ボンネットが開いて中のエンジンなんて見れたときには大感激しちゃうのだ。もちろん、ボンネットが開いたって、ミルクを飲んだってそれがオモチャであり、模倣したものだとわかっているけれど、とても魅力的に感じるものだ。
そういえば、子供の頃に預けられていた家のお姉さんは、表面が凸凹した立体的な地球儀を持っていて、その地球儀はとても素敵に見えた。それにくらべたら、デパートの学習机コーナーに並んでいるツルツルの地球儀なんて偽物に見えた。解りやすいように色分けされているのも気に食わなくて、なんでアメリカがピンクでカナダが黄色なんだよ、とケチをつけてみたり・・・ 結局ボクが買ってもらった地球儀はやっぱりツルツルの地球儀で、がっかりしたけれど、代わりに地球の足元に天球儀が付いていたので、それで満足することにしたっけ。
ロビン
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