カウントシープ
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2005年06月28日(火) ぐるぐる

子供の頃、ぐるぐる回るのが好きだった。部屋の中でぐるぐる回って、目が回った感覚を楽しむのだ。時には反対周りに回って、回転を戻してみたり、とにかく回ることが好きだった。

ぐるぐる回りは一人遊びだ。自分の体の中から起こってくる感覚を楽しむ遊びで、興味の対象が広がる前の幼い自閉症の子供達には、比較的多く見られる遊びのひとつでもある。

もう自分は回転を止めてしまっているのに、視界だけぐるぐると回っているのが不思議で面白かった。自分では制御できないことが面白かったし、自分ではどうにもならないことに快感めいた感覚を覚えた。

けれど、不思議なもので、ボクは、回転する乗り物が苦手だ。遊園地ならコーヒーカップや、支柱を軸にして回転するものが駄目だ。ジェットコースターだってなんだって、絶叫マシンと呼ばれるものは全部苦手だけれど、回転系は怖いのじゃなくて、気持ち悪くなるので駄目。

自分が軸になって回転するのは好きで、自分ごと回転させられるのは苦手なのだ。


ロビン