カウントシープ
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2005年09月25日(日) 暖かい死体

土曜日は朝からハードな仕事をしていたので、帰って来てすぐに寝てしまった。2時間くらい眠って、ふと目を覚ますと夜中の12時。相方も眠っていたらしく、3頭の犬の6つの目が、「おなかがすいたよう散歩はまだかなぁ」と訴えていた。
ボクは凄く疲れていたけれど、疲れすぎて妙にハイテンションで、よし、少しだけ散歩に行こうと思って、12時半頃に散歩に出かけた。近くの駅まで歩いていって、40分くらいして戻ってくると、家の前の車道に猫が一匹、倒れていた。
散歩の前にはいなかったから、この数十分の間に車にはねられたのだろう、近寄ってみるとまだ子猫だった。茶トラで、ひょっとしたら夏からこの近所をうろついていた2匹の子猫の片割れかもしれない。
まだ綺麗な形を保っていたけれど、このまま車道に転がっていればぐちゃぐちゃになってしまうことは目に見えていたから、とりあえず家の前の歩道まで運んだ。
猫はまだ暖かかく、死後硬直も起こっていない、柔らかいままだった。出血も少なく、おそらく頭を強く打って即死だろう、と思った。持ち上げたときに眼球が飛び出してきて、死に顔がこれでは可哀想に、と思ったけれど、眼球を元に戻す勇気は無かった。

犬達はポーチに入れておいたのだけれど、猫に興味を示し、首を長くして見つめていた。翌朝になって、冷たくなった猫には見向きもしなかったから、犬にも完全に死んでしまったことが解るのだ、と思った。


ロビン