カウントシープ
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2005年11月12日(土) 眠るときのおまじない

急にどんどん寒くなってきて、上着が必要になってきた。
ボクはちくちくするものが嫌いだから、あんまり冬着は好きじゃないのだけれど、それでも寒いとウールが恋しくなる。ウールは、ボクの大好きな羊の毛なのだけれど、ケモノは苦手なのだ。

なのになのに!無印でうっかり買い込んできたソックスはみんなウールもの!足首がちくちくしたらいやだなと思いながらも、買ってしまったものはしょうがない(無印良品)、気合入れて履くか!みたいな。

ボクは羊が好きなのだけれど、いつから好きになったのかわからない。あのもこもこ具合なのか、それとも宗教的要素なのか(キリスト教信者=羊・羊飼い=イエス・キリスト)、それとも眠るときカウント・シープするからなのか?

眠るときの恐怖は今でも忘れられない。ボクは小さなころちっとも眠れなくて、でも、母親に怒られるから早く眠らなくっちゃと焦って、結局眠れない日々が続いた。夜が怖くて怖くて、怖い夢が怖くてまた夜が怖かった。
眠れないことは辛いけれど、それ以上に母親が怒るのが怖かった。眠れないの、と夜中にそっと告白すると、母親の不機嫌な顔が返事の変わりに返ってきた。
だけれど、ひょっとしたらそれは、たくさんの日々のうちのほんの数日のことで、ひょっとしたら、眠れないボクを抱きしめて眠ってくれた日があったのかもしれない。
触られるのが大嫌いなママだったけれど、ある夜にはボクを抱きしめてくれて、一緒にひっついて眠れる夜が一日でもあったなら、ボクはそれを365日思い出して、毎晩眠るときのおまじないにしただろう、と思いつつ、

そんなマザコンでいいのだろうか?と思ったりもする。


ロビン