カウントシープ
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ボクは大変落ち着きない性質を持っていて、例えばエレベータの前でじっと待っているよりは、自分の足で階段を登ったり降りたりするほうが気がすむし、会議中に話をちゃんと聞いていても、指先は何かの活動を求めて、落書きをしていたり、手慰みに紙を折ってみたりしている。
これは子供の頃からまったく変わらないし、おそらくはもっと子供時代の方が酷かったのだろうけれど、大人になってもこの多動気味は少々目立つだろうな、と思う。 卒業式とか、二時間を椅子に座り続けることが大変に苦痛で、ただ、途中で歌ったりするのが唯一の救いだったくらいだ。ボクからすれば、じっとおとなしく座っていることのほうが異常な気がするけれど、みんなそんな忍耐をどこで身につけたのだろう?
あまりに落ち着きがないからか、単に信仰心が篤い人だったのか、遊びに行った友達の家のおばあさんに、写経をさせられたことがある。ボクん家はキキリシタンです、と習った単語を披露しても、こういうおばあさんには敵わないものだし、子供らしくごほうびのお菓子に吊られて(何たること!)せっせと正座をして写経した。 このときも、左から右にやるのは退屈だからと、最初の一行を書いたら最後の一行を書いて、次は3つ飛びで・・・と虫食い写経をやってはおばあさんをビックリさせていたのだけれど、今もその頃と大差ない。
ロビン
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