カウントシープ
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久しぶりに先生にあった。 先生に会うということは、自分を見つめるということだから、けしてその足取りは軽くはない。しかし、会った後はいつも荷が軽くなって、心のもやもやした感じが和らいでいるのもいつものことで、だからこそ重い足を引きずってでも、ボクは先生のところに足を運ぶのだ。
最近はとても生々しい夢を見るので、それがとても辛い。見ているときはとても怖いし、起きるととても不愉快だ。夢の内容はいろいろだが、今年になって最初に印象深かった夢は、多分1月2日から3日にかけてみた夢だと思う(それを初夢というのだろうか)。
夢の中で、ボクは男の人魚だった。といっても足はちゃんと二本足で、ついでに言うならボクは白人だった。ボクはオリンポスみたいな宮殿風の建物にいて、そこはスクールだった。ボクは普通に二本足で歩いているけれど、所々にある大理石で作られたプールの中に足首まで浸してみたりして、何か居場所を探しているように彷徨っている。
水の中には、真実に通じる扉があることも、そこにたどり着ける資格を自分が持っていることも、ボクは知っている。 しかし、水にもぐろうとすると、ところどころに飾られている大理石でできた女性の像がじっと静かに監視していることに気づく。彼女達は本当は人魚なのだと、ボクは知っている。
女の人魚は、ただ見つめている。ボクが扉を隠している渦に近づいても、それを止めたりしないが、ボクは彼女達の意図することが読めずに、扉を開けていいものか迷っている。
というような夢だった。この夢はここ数日に見たものの中では別に不愉快だったわけではない。ただ、不可思議な白昼夢のような後味を残し、しばらく心の中に残り続けた。
ロビン
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