カウントシープ
index|past|will
不愉快なほうの夢。ボクが相方に捨てられる夢だ。
夢の中で相方が、異性と結婚する気になったからと「じゃあ分かれてね」とボクに別れを告げるのだ。ボク達が2人で住んでいた家は彼らの家となり、ボクはとぼとぼと家を出るしかない。
坂を歩いていくと、家が見える。それはボクの実家らしい(見たことない建物だ)。そこには病気がちで幽閉され続けている妹がいる(そんな妹はいない)。彼女に一目会いたいと、ボクは実家に忍び込む。 だが、母親に見つかってしまう。同性愛に走ったボクを母親は許さず、もう戸籍からもはずされ、ボクはどこにもいる場所がない。妹には会わさないよ、と母親は言う。なぜかそこには家政婦が何人かいて、クッキーかパイの生地をこねている。家政婦達も一人もボクを見ない。
母親はボクを嘲笑しながら、そのクッキーだかパイだかを適当に包んで投げてよこすと、もう二度と顔を見せるなといって冷たく笑う。
そのとき妹が出てきて、少しだけ話をする。妹は髪もぼさぼさでがりがりに痩せている。ボクを頼ってくれ、優しい言葉を掛けてくれる妹だが、また閉じ込められてしまう。次に末の妹が出てきて、そちらは母親にそっくりの侮蔑の笑いをボクに向ける(母親も末の妹も見たこともない顔だ)。
実家を後にし、再び坂を歩いていくと、犬も後からついてくる。犬達も追い出されてきたのだ、これから犬の餌をどうしようかと考えながら、一緒にとぼとぼ歩く。
坂の上で結婚式が開かれているが、誰の結婚式かはわからない。
すると電話が鳴って、相方からだった。電話の内容は、「先ほどの地震で、あなたの人形が落ちたりして破損したけれど、どうせたいしたことないものだから別にいいよね。まったく、さえない人間のくだらない作品なんだからね」というようなことをいって、ボクは心臓まで凍り付いてしまう。
家は彼らによって改造され、ボクの気に入っていたインテリアも、壁の色も少しずつ変化して侵食されていく。もう何もなくなっていく・・・
相方に話したら、すごく気を悪くされた。とんでもない悪人にされて、さぞかし不愉快だったろう。しかし、ボクにとっても辛く悲しい夢だった。
ロビン
|