カウントシープ
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2006年02月28日(火) 再び治療

明後日から、治療のために相方は入院する。といっても一泊の短いものだ。

癌の治療は終わって、これからは再発に気をつけながらも普通に生活できると思っていたのに、まだまだ道のりは長いようだ。

癌は増殖の早い最も悪いタイプで、おそらくこの2年以内に再発するだろうと宣告を先日受けた時、半分は覚悟しているつもりだったけれど、実際に言葉できちんと言われてみると、言葉は重くて、笑うに笑えない状況だった。

これからの治療は、癌の増殖を抑えるもので、本来は再発してから使うものだ。だが、現在どこで再発しているかわからず、おそらく再発が見つかったときには手遅れになりそうだから、今もう再発しているものと予測をつけての治療になる。

それでも、治療することがまだあることを喜ぶべきなのだ。

ほんの数年前にはこの薬は開発されておらず、同じ癌にかかった人はみんな再発を繰り返して死んでいったのだから、この時期に罹ったことを感謝して、そして今までに癌で苦しんだ人たちからもらった医学の進歩に感謝しなくてばならない。

抗がん剤のムンテラを受けているとき、「あなたの治療をこれから先に同じ癌に罹る人のために役立ててください」といわれて、まだ今癌を克服したわけでもないのに、なんだか不思議な感じがしたけれど、医学の進歩とは、医者や製薬会社が導いたわけではなくて、病気になった人たち、患者さん達が導いたものなのだ。


ロビン