xxxxxx 表面張力(仮)

虚実入り乱れても記録
20010802--



2004年01月28日(水)

自分に無関係の人達が沢山いる雑多な場所

 夫の誕生日プレゼントとして購入したスーツ。さすがにサイズ直しがあったので、預けてあった。受け取り予定日は本日。
 ブツを受け取りに、百貨店まで歩いていった。歩く距離はほぼ1.5駅分。ちょうどよい軽い運動だ。
 一応、夫婦で決めた今年の目標が「運動をしよう」なのだけれど、その目標はこの一月近くの間は全くなされていない。しかし育った肉の存在感が日に日に大きくなっていく。
 加えて、今日はどうしてもマクドナルドのポテトを食べたくなってしまった。結婚してから、食べることは殆どない。日頃、お金もカロリーも節制しているからまあいいかと自分に甘い言葉を吐きつつ、電車賃分のお金とポテト分のカロリー消費の為に軍隊のように勢いよく歩く歩く歩く。

 駅前のマクドナルドに入ってポテトとカフェオレを頼む。長居をするつもりはないので、カウンター席に向かう。店内は暑く、歩いてきたせいでむっとする。空気の中にたばこの香り。空席のカウンターに座ると、左隣のお姉さんは勉強をしていた。すぐにやってきた右隣のお兄さんは、ビッグマックにかぶりつきながら文庫本を読み始める。ああなんて久しぶり。よくこうやっていた。

 学生だった頃や働いていた頃は、帰りによく寄ってお茶をしていた。マクドナルドでなくてもいい。うるさくて雑多なファーストフード。行き帰りに文庫本や論文は必ず持っていたので、それを読みながら時間を潰していた。何故? なんとなく。
 一人でうるさい場所にいてお茶をしているのは好きだった。大学受験のときの予備校の近所にあったミスタードーナツで勉強していた。その方が落ち着いていたような気がする。集中していれば雑音は耳に入らないし、疲れると周囲を眺めていたり、隣で話している女子高生の話を聞いていたり。

 街中が好きなんだろうなと思う。自分に無関係の人達が沢山いる雑多な場所。その雑音の中で一人でぼんやりしたり本を読んだり、静かにしているのが好きなのだ。
 育った場所はどちらかというと田舎で静かな場所なのに、そして暮らす場所は今でも静かな緑のある、空の広い場所が好きなのに。それはそれで矛盾だとは思うけれど、暮らすのと、一時を過ごすのは全く別のことだからそれでいいのだろう。


 マックを出て百貨店に向かう。スーツを受け取るその時間はもう夕方。紙袋をぶら下げて駅の中へ。電車で帰宅。



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