読書日記

2001年09月07日(金) 「レベリオン(放課後の殺戮者)」を読んだ。

「レベリオン(放課後の殺戮者)」を読んだ。
 何日か前に気分転換にと2、3ページのつもりで三雲岳斗の「レベリオン(放課後の殺戮者)」(電撃文庫2000.5)を手にとったら、三人の奇妙な死を描いた序章(25ページまで)のテンポのよさから逃れられず、第一章「殺しにきた少女」へ進んだ。傷ついた美少女と遭遇した主人公の男子高校生が自分も瀕死の重傷を負い気絶。気がつくと優れた医者である10歳年上の姉が登場して・・・と続きだいたい50ページのところで中断。
 一気読み可能な展開が予想できる面白さ保証付きみたいな学園モンスター超能力アクションSFで、ジャンル(?)としては最も好きな話だったが。
 間を置いたのがよかったのか、今度はノン・ストップで最後まで行った。
 同じ学園ものの高瀬彼方の「カラミティ・ナイト」は文句なく激賞できるが、「レベリオン」は保留。「歌」によって襲ってきた敵を傷つけずに鎮める(泣かせる)場面はよかったが、電撃文庫という枠組みのせいなのか盛り沢山のわりに、という印象を受けた。
 しかし、迷わず、一気に読んだ。作者は剛腕である。小松左京の「エスパイ」と比較する必要がある。堂々たるSFには間違いないから。

 辺見庸の「ハノイ挽歌」(文春文庫)32ページまで。
 「毎日僕が寝ているベッドについてもお話ししましょう。」霧雨の世界である。


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