読書日記

2001年12月03日(月) まだ佐野眞一「渋沢家三代」(文春新書)を少し。

佐野眞一「渋沢家三代」(文春新書)を少し。178ページまで。渋沢栄一の長男、篤二のこと、主君の慶喜の生涯などに触れながら、篤二の長男の敬三へ話題が移っていく。歴史音痴としてはあまり読みやすくはないが、時々はっとするようなエピソードが出てくるのが救いで読み続けている感じである。
ー人生盛りの三十一歳で「隠居」となった慶喜がもう一つわが身を蕩尽したのは、写真、狩猟、弓、自転車、油絵、書、釣り、陶芸、謡曲、刺繍に至るまでの多彩な趣味だった。慶喜は多芸多才であったばかりでなく、何でも上達しないと気がすまず、のめりこんだら徹夜もいとわない凝り性だった。ー(169ページ)
印象で言うとこの本は主人公たる渋沢家三代の男たちと関わりを持った人たちの方が興味深く書かれている気がする。特に栄一は最も重要な人物であるはずなのに、人間としての魅力や大きさが伝わってこない。記述が通り一遍という印象。印象なので大きな声では言えないのが残念。
結局、今日も本は読めず。


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