| 2002年02月04日(月) |
鳥羽亮「浮舟の剣」(講談社文庫)を読み始める。 |
鳥羽亮「浮舟の剣」(講談社文庫)を読み始める。いわば志に反してまたしても時代小説にみいられたというところ。しかし、面白いものは面白い。 鳥羽亮もこれだけはずれがないと認めるしかない。 今回は特に好調な滑り出しで気がついたら100ページ近く読んでいた。 掏摸の懐返しの事件。連続して大店を狙う押し込み強盗の事件。大店の警備をする始末屋の腕利き達が襲われる事件。凄腕の辻斬りの事件。 ミステリーで言うところの「モジュール」形式にのっとりさまざまな事件が結びついていく面白さと剣士たちが繰り広げる決闘場面の見事さが最後まで興味をそらさない。 「穏猿の剣」同様全編堪能できるに違いない。
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