| 2002年03月27日(水) |
上原隆「友がみな我よりえらく見える日は」(幻冬舎アウトロー文庫2000.12.25)の「友よ」を読む。 |
上原隆「友がみな我よりえらく見える日は」(幻冬舎アウトロー文庫2000.12.25)の「友よ」を読む。 もともと1969年に学陽書房から出版された本がいわゆる親本でその文庫化である。題名に引かれるものがあり、なおかつ解説が村上龍だったので買うことにした。 著者についてはまったく予備知識がない。冒頭の「友よ」を読み、著者紹介欄の1949年生まれを見て、納得した。 「友人が本物の不幸におちいった時、私は友人になにもしてあげられないことに驚き、とまどった。」 これは冒頭の文章。 そして、アパートの5階から落ちて、生命は助かったが両目を失った友人との話が語られる。 以下、スピルバーグの『E.T.』、河島英五の「時代おくれ」、ビートルズの「ミッシエル」、石川セリの「八月の濡れた砂」、ビートルズの「ヘルプ」、ランボーの詩などで彩りながら、生きる希望を取り戻していく友人のことと傍観するしかない自分の気持ちを語る。 困難に陥った人を救うことができない者ができることは見守ることだけか。 全十四編の軽エッセイ風ノンフィクション。 ちょっと気になる人を発見した感じ。
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