「あいつは甘いんだ」 「あの人は考え方が甘いのよ」 etc、etc......。
「甘い」。
本来ならとても柔らかくてほんわりしたイメージのあるこの言葉が、こういう使われ方をした途端に、鋭く厳しいものになる。 私は人には厳しい。 だからよく「あの人は甘い、甘えてる」と思う。
それは思った本人には言わない事が多い。 というのも、後で思うからだ。その時は「なんだか違うぞ」と思っているのだが、後になって「あれは甘いよなあ...」と思いなおす。
最近そんなことがあって、「甘い」と思ったときにふと。
......私は何をもって「甘い」と思っているのか。 どういうものに対して「甘い」という評価を下しているのか考えた。
結論。
私が絶対にしないと思う事、 私が絶対にして欲しくない事、 私がしたくてもいろいろ考えるところがあって思うようには出来ない事、 それらをさらっとやられてしまうと、「甘え」だと感じるのだ。
つまりは私が自分に許容できない事、他人に許容できない事をさらりとする人に対して、怒りまたは羨望の果てに「甘い」と思う。 そういうことだと思う。
だからどう、と言うのではなく。 ちょっと最近考えたこと。
読書日記は読書日記で別にページを作ろうとずっと考えていたのですが。 その為の動きが全く取れてないのでこちらで少し。
“目録”でも記述していた小川洋子さん。 (……今気付きましたが、“目録”のリンク、今消えてますね!!!/汗) 先日、ちょっとした空き時間に証明写真を撮りがてら、近くの本屋さんへふらりと行きました。 何か時間つぶしに使える本が欲しかったので、文庫の並ぶ書架へ。 じーっと眺めて、手に取って移動して。 そこで見つけたのがこの本でした。
『密やかな結晶』//小川洋子//講談社文庫。
内容について詳しく記述はしませんが、1ヶ所の記述がとっても納得出来たので、「そうそう!」と一人でこっそり頷いていたので、それについて。
「枯葉の積もった森のような匂いがし、 酸っぱさと苦さが混じりあった」飲み物。 そんな表現がありました。
さあ、なんだと思います? さらっと書かれていたのですが、私は「そうそう、そういう匂い!」と大興奮してしまいました(笑)。 凄いですよね。 かけ離れた表現のようなのに、するりと入って来ました。
どうして、あんなに微かに仄かにエロティックなお話が書けるのでしょう。 直接的な表現なんて一切ないのに。 言葉の羅列だけでそういう雰囲気を醸し出す。 さり気なくて、見逃しそうなのに絶対に捕らえてしまう。
すごいです。 ……改めて『沈黙博物館』(これも小川洋子さんの作品)を手に入れたくなって来ました(笑)。
ふと街を歩いていたり、ふと目に留めたものに対して。 この風景が欲しい、と思うことがあります。
―――写真!!カメラカメラ!
と思うのだけれど、カメラを持ち歩く習慣がないのでいつもその風景を眺めるだけ。 どうせ撮るならインスタントじゃないほうがいいな。 レフの……が欲しいのですが、あれは重いので持ち歩き向きじゃない。
欲しい風景のストックはいっぱい。 また春が来たのであの風景が撮りたい。
けれど撮りたいと思ってるうちに終わっちゃうんですよね。 うーん。
机の中には今、やたらめったらファンシーなむささびのイラストが描いてある丸いピンク色の缶が入っています。 その缶の中味が何かと言うと。
ちいさなちいさな星型のキャンディーです。 キャンディーと言うよりも、砂糖のかたまり(笑)。 けれどへたってしまったときには何より簡単な回復剤として働いてくれます。
このキャンディーがなくなったら金平糖なんて入れてみようかしら。 それとも、氷砂糖がいいかしら。 サイズ的には金平糖がいいと思うのですけれど。
……そうですね、なにかいい缶に替えた方がいいかも知れませんね(笑)。
今欲しいものは、 ローズのリネンウォータ。 腕時計。ルキア。 ノートパソコン。 えっと……そうだ、今日、封蝋と封印を買いました。 手紙をかこうかしら。
今日、 夕焼け色の 試薬を作りました。
メスシリンダーに沈む 淡いオレンジ色の液体に 量を合わす為に 上から蒸留水を滴下したら ゆらゆらと 色の揺らめきが 色の勾配が 夕焼けのようでした。
夕暮れた空のようでした。
殺伐とした光景の中の、 ほんのちょっとした 幻想。
落書きは、お話を書くほどには頭を使わず、どっちかと言うと手の動き任せなところがあるので、文章を書くよりもずっと続いています。 今思うと。 本当にお話を書くのには波があって、書く時期書かない時期が年単位で緩やかにカーヴを描いていたのでした。 この黎明音色屋を始めた時にはすっかり忘れ去っていた事ですが。
お話を書くのはこんな調子でも、ふと空いた時間に落書きをするのは相変わらず。
<絶エヌ雨音>に掲示していた、または掲示している落書きは、「Paint Shop Pro 7.0」というソフトを使っています。 あらかじめこのソフトが入って売っているPCも多いとか。 私のPCにはなかったので、買って来ました。 PSPがなかった頃は、色を色鉛筆・パステル等で塗ったものを直接スキャナで取り込んでいたのです。
落書きがしたくて買ったソフト。 ソフトに限らず、機器の使い方は身体で覚えます。 ここをいじってみる。変。じゃあこれを押して見る。いい感じ。 ああ、こうやって塗ると私のタッチに近い。 こうやって取り込むと綺麗。それからこうすると上手く行くらしい。
そう言えば、本当の基本部分(セル画の作り方)は大好きなイラストサイトさまのCG講座から引っ張って来ましたね。 そのサイトマスターさまはフォトショをご使用でしたので、それをPSPではどうなるのかをまた身体と勘で叩き込んで来ました(笑)。
今はそれらがまとまって、ちょっと落ち着いた感じです。 けれど本気で落書きが出来る時間がないのでいつものように適当な落書き。 それが楽しいので、いいのですが。
どうしてだか、永遠に在り続けるのだと思っていた。
家から少し離れたスーパーへ向かう道のうち、ほんの短い距離の素敵な道沿いにあった、とてもレトロで雰囲気のある、蔦を壁に絡ませたあのおうち。 いつかきっと写真に撮ろう、そう思って早や10年近く……。
永遠に在り続けるのだと思ってた。 だから鷹揚に構えてた。 いつかきっと……(以下略)
今日そのスーパーへ久し振りに行って、 その憧れのおうちがなくなっていることに気付いて。
ものすごく衝撃をうけてぐったり。
でも、知らぬうちにそういう「ほとんどずっと」という感触を簡単に信じている自分が居る。 そういう感触が本当にまだ続いているものと、そうでないものはきっと五分五分。 なのに裏切られるとがっかり…して。 何て身勝手。
めざせ縮小営業、とばかりに店内更新に手を入れ始めた昨今。
縮小どころか。 現在維持……またはそれ以上の気配。
もちろん、時間をたっぷりかけさせてもらいますが(笑)。 とりあえず現状維持の方向で。 そして、やっぱりBBSは復活させようと思いました。
なんとなく。 寂しいので(笑)。
―――なんて、中間報告。
久し振りにお話を「書いてみよう」として、いろいろブレインストーミングしてみました、ひとりで。
そして発覚。 私はどうやら、普通の青年が書きたいらしいです。 もちろん、「普通の少年」でもいいのですが。最近は「青年」の方により興味がある。
そこで考えてみたんです……。 いろいろと。 上手く言えないのでその端っこだけを。
私が書きたいな、と思ってる世界はきっと根本は変わってないのです。 けれど、その重心のシフトが大きく変わった気がします。 変わる予感はあったのですが、現に、見事に変わっていました。
それがうまくいくかいかないかは天のみぞ知る、ということで。
うまくいくといいなあ…なんて。
そろそろね、 自分の行動を 自分で制御しようと思います。
……そして、もうちょっと 頭使って行きましょう。
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