私は細胞でできていて。有機的に繋がっていて。個体を形づくってる。どこかが変調をきたしたので。私が生産するものも。和音が狂いつつ。
ふと、海があって思いだした。波間の夜光虫やヘッドライト。湿ったトンネルや鳶がパンの耳をキャッチする様子や島の向こうに沈む夕陽やなによりもゆるやかな時間を。ただ変化を眺めて。
イン・セインの際でリスト・アップされて。ほかにも沢山いただろうに。どうすればだらりと見せかけの平穏を。(いや、真の平和を。)素知らぬふりをする優しさを。
潜む感情を。剥き出しに。生成されてはいるのだけど。音にも形にもならず。ためらいもなくアナタは。顕していなくなった。後には揺さぶる言葉の残照が。
存在もまた。収縮する。表象を変えて。流動的に行きなからも。
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