白月亭通信別記
老い先短い残照の日々、
おりふしの所懐を、
とりとめもなく書き留めて…

2003年04月06日(日) 旅へ

A君。
考えるところがあって旅にでることにしました。
戦争のことも忘れ、文明のことも忘れ、我も忘れ、ひたすら自然の懐に抱かれて残りすくない日々をさすらってみようという決意からです。
一宿一飯の恵みを得られれば幸い、さなくば草を枕にして傘で夜露をしのぐこともあろうかと思いますが老いの命を支えるにいくばくの掛かりかある。無一物にちかい身は人にねらわるるおそれもなし。東に桜を訪ね西に新緑を求めるといえば風流の道にかなうでしょうか。
足の向くまま気の向くままゆくえ定めぬ旅なれば帰着の日も定かならず、もし幸いにして再会かなわば過ぎ越し旅の思い出を苞にせばやと小さな手帳も旅荷物に加えました。
では行ってまいります。


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