地位も名誉も出世も家族もなげうって小豆島の小寺の堂守として病躯の生活を支えながら独自のを句境を開いた尾崎放哉のすさまじいまでの孤絶の生き方にも心引かれるものがある。代表作「咳をしても一人」。師の荻原井泉水は「この放哉の孤独の魂は、彼の体内に内攻するだけでなく,人界を離れて遥かなる大空に向かって放電した」と書いている。