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やさしい悪魔の物語/川口まどか
2001年10月11日(木)
今日も本屋に寄ってきた。今日は欲しいものいっぱいあって嬉しかった。

「グイン・サーガ」は、81巻。「グインと私」(笑)のことは読み終わったら書こうかな。
あと、「密の眠り」という今日発売のアンソロジーに恩田陸が書いているというので見たかったんだけど、出版社を覚え間違えていて見つけられず。
でも、文庫新刊のコーナーを見ていたら乙一の新刊「死にぞこないの青」を発見。文庫書き下ろしだって。すごい。「暗黒童話」出たばっかりなのに。でも、こちらはちょっと薄めかな? しかし、幻冬舎の文庫は薄いというイメージがあるなあ(笑) それは「上と外」のせいだろうか…。
それにしても、文庫本って薄くてもけっこう高いよね。そんなことはないのかなあ。安い時代を知ってるせいだろうか。時代と共に物価も上がるだろうしね。
と思ったけど、漫画って私が小さかった頃は360円だったんだよ。今は390円(と消費税)。30円あがっただけだよ?
まあ高くてもほんとに欲しいものは買うけどね。私は物欲強いので、自分のものにしたいの。もしもう二度と読まなくても、自分のものだったらいいの。

その近くに、清涼院流水の「トップランド2001」というのがあって(同じ幻冬舎文庫)、なんとなく手に取ってみた。この人の読んだことないんだけど、これはなんだか変わった小説のようだった。きっと、自分は好きにならないんだろうなあと思うんだけど(笑)、読んでみたい。思わず買いそうになっちゃったもん。
なんていうか、実験的なものって、興味を惹かれるのね。この小説が実験的な試みによるものなのかどうなのかはわからないが。
私は安定を求める人間なので、実験的な料理にも、実験的な音楽にも興味がないけど、実験的な小説は読んでみたくなる。おもしろいとは思わないけど(笑)
昔、筒井康隆が「残像に口紅を」っていう実験小説を書いていて。それは、一章事に使える文字が減っていくというものだったのね。物語としてはそりゃあもうつまらなかったけど(笑)、こういうこと考えるなんて、しかも実際やるなんて、おもしろいなあと思った。
自分のために使える時間もお金も限りがあるから、興味だけでどこまでそういうものに時間やお金を割けるのか、というのはあるんだけど。

そして、今日はダ・ヴィンチを購入。いつも行ってる本屋に、ずっとないなーって思ってたんだけど、私があると思ってた後ろの棚に山積みになってた(笑) でもさー、ダ・ヴィンチは小説誌のところに置くべきよ。
あったのが嬉しかったせいか、なんとなく浪費癖が出たせいか、買ってしまったのよね。ぱらぱら見たけど、おもしろそうな特集ばっかりだったし。

それから、今日本屋に寄った目的。「やさしい悪魔の物語」の3巻。ずっと謎だった、弟の救出の話。実は雑誌で途中まで立ち読みしてたので(笑)、感慨は今はないんだけどさ。
最後はちょっとあっけなかった気もするけど…。ナナイロ、気持ちをなくしてしまったなんてさみしいよ。
まったくこの話を知らない人のために一応書いておくと、これは"やさしい悪魔"という名前の悪魔が、人間の願いを金貨と引き替えに叶えてくれる話。やさしい悪魔はほんとにやさしいの(笑) それにかっこいい。この人の絵、けっして上手いとは言えないんだけど、やさしい悪魔は時々どきっとするくらいかっこいい顔をしている。それは私が好きだから?(笑)

「忘れない」ことは、とても残酷なのに、救いでもあるね。


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