「期待」 俺がお前に何を期待しているかって? 何もしてないよ それを期待してるんだろ?
「ザラザラ」 ザラザラのものの方が書き易い 白板より黒板の方が書き易い 広告のちらしの裏より和紙や新聞紙の方が書き易い 摩擦係数が大きいからかしら 実は私の彼は鮫肌 ちなみにわたしはもち肌 だから私は彼にしがみつく なかなか抱き応えがあってよ その感触・・・たまらない なんて抱き易い体 私は彼に刻まれていく
「溶けた世界」 この世のほとんどが溶けている 溶けていないものなんて少数 それなのに 溶けていないものは 周りがとけていることに気づかない そして自分が溶けていることに気づかずに さも溶けていないふりをしている 想像以上に この世は溶けている 何が溶けていないのかわからない ただ 溶けていないという意志だけが 溶けていないのかもしれない
「割愛と勇気」 割愛するには勇気が必要である 割愛することは矛盾である 割愛という言葉の中には愛がある
「ユーモア返し」 美空ひばりは、持ち合わせのお金を持たずにタクシーに乗った 降りる際、彼女は運転手にこう言った <私は美空ひばりです。お金は必ず返します> つまり、自分の名前で運転手に信用させようとしたのだ だが、運転手は信用しなかった そっくりさんである可能性もある、と思ったのだろう そんな運転手の態度を見たひばりは考えた <では、一曲今から歌います> 彼女は歌った 運転手1人のために歌った 歌い終わった彼女は言う <これで信用して下さいました?お金はお返しします> すると運転手 <いえいえ、滅相もない。私1人があなたの歌声を独占しました。こんな贅沢なことはありません。お金は結構です> 僕は歌ったひばりも凄いと思うが、気の利いたこの凄い運転手のことを、是非<ユーモア返しの人>と呼ぶことにしたい (このことは事実であったらしいが、会話部分に脚色あり)
>>> 「竹本健治の名言」 ここにあるのは精妙な計測装置だ 我々は計るのではなく、ただひたすらに計られる (冷たい密室と博士たち/森博嗣・新書版の推薦文)
この文章を理解するには、このミステリを実際に読むしかない。 読んだ上で、この推薦文を噛み締めることがどれほど心地よいことか・・・
>>> 「立川談志の名言」 あの、宝生って子は美人ですね(というような表現)
あの談志が美人というのなら、それは本物だろう、という気にさせる談志、もしくはその対象の宝生舞は、どちらも素晴らしい。
>>> 「太田光の名言」 お前、その前の記憶あんの? (爆笑問題の日本史原論/爆笑問題より)
この文句は、太田自身の発言に起因するものである。 太田はまずこう言った。 <日本の歴史については、俺は詳しいよ> そうすると、田中としてはこう質問せざるをえない。 <とくにじゃあどの辺の時代が?> それに対して太田はこう返す。 <長嶋引退からこっち> <最近じゃねえかよ!お前が物心ついた後だろうが!> そして上の名言である。 <お前、その前の記憶あんの?>
この名言の凄いところは、漫才で言うところのボケかツッコミかの判別がし辛いところであり、あえてどちらかに落ち着こうとしないところである。 どちらにも取れるのだ。 確かに、自分の意識を持ってして現実に体験した時代の方が、伝聞によって、資料によって知った(という気になっている)時代よりも詳しい。 実に爽快な指摘だ。 ただ、同時に、この文句がボケであると仮定し、簡単にツッコミを入れるとしたらこうなる。 <そういう問題ではないだろ!>(by田中)
―END―
ついしん どうせなら、部屋の片付けは楽しみながらやりたい(効率性は無視できるものとする)
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