気まぐれ日記
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2003年07月04日(金) 夏目編、のびる。

 衣食住は保証されている。でも夏目が住んでいるのは安マンション。こりはどういうこった。すいません、未設定のままつくっているからです。いいわけすれば、衣食住を確保できる賃金をもらって、その中で割り当てているような感じ? 本日キューブを借りました。映画です。ホラー映画より怖いと思います。以上。
 
 彼はいやな夢を見ていた。昔の記憶がよみがえるような夢。おかげで寝た気がしなかった。目覚めるとセリナが心配そうな顔で見つめている。かなり寝汗をかいていた。
 「寝ている間に発作がありました」
 セリナは言った。
 「心配しなくていいよ、たまにあるから。それより、薬をとってくれるかい?」
 「はい……」
 
 それから夏目は昼まで寝て、遅い朝食を取り、パソコンに向かった。小一時間ほどで仕上げが終わり、ディスクを抜いた。そして、あわせたかのように電話が鳴った。
 「もしもし?」
 夏目は美幸かと思ったが、相手は森だった。夏目の顔が少し引きつった。
 「ああ、夏目君? 風邪ひいてないかい?」
 「夕べ熱がでました。もうさがったけど」
 「そうかい。それはよかった。どうやら貴方に移してしまったんではないかと思ってね」
 「あんたがひいてどうするんですか」
 「すまないね。ところで、あさっての晩はあいているかい?」
 「……ええ、あいてます」
 「では、私の家に。何すぐ済むことなんだが、いいワインが入ったのでね。ああ、貴方はワインお嫌いでしたね」
 「はい」
 「じゃあ、濃いコーヒーを用意しておくよ。ああ、お土産はいらないからね。いつもいつも持ってきてもらって悪いからね」
 「いえ、そんなわけには行きません」
 「なら、チョコレートを一枚。普通のを」
 「チョコレート?」
 「私の好物の一つだよ。じゃあ、あさってに」
 電話は一方的に切られた。
 夏目はため息をつき、ソファーに腰掛けた。
 チャイムが鳴った。
 「天藤さんだ」
 夏目は立ち上がって玄関へ向かった。


草うららか |MAIL

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