気まぐれ日記
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2003年07月18日(金) わーい、やったやった

 今日、友人のメールが来て、「森医師(親父含めて)は極悪人だ」という感想を受けました。これで草も極悪人が書けるようになりました。やったー(笑) がんばって、古本で雪ちゃんみつけてね。

 「不思議なんだよな、これが」
 「何が?」
 セリナのメンテナンスは10分もしないうちに終わった。井上が首をかしげて言う。
 「セリナは、まったく普通のドールと同じなんだよ。プログラム上も問題ないし、メンテ結果も同じ。これは、本当に妖精でも憑いているかもね」
 「ねえ、セリナはセリナだから、プログラムを作り直せば、普通のドールもセリナのようになるんじゃないの?」
 「実験と改良がかかりそうだね。本当に夏目さんとは長い付き合いになるかもね」
 「俺はかまわないよ。一人暮らしが長いからセリナがいると寂しくないし、俺が紀代の時でも変わらず接してくれる。たまに間違えてコーヒー出すけど、それも愛嬌があっていい。俺、一生かけても代金払うからセリナを正式に引き取りたい……最初はぜんぜんそう、思わなかったけどね」
 「夏目さん」
 井上は、まじめな顔をして夏目を見つめた。夏目が少したじろぐ。
 「ありがとう。製作者冥利に尽きるよ、その言葉」
 「はあ……」
 「さあ、忙しくなるぞー。なんとしてもセリナのようなプログラムを製作しないとね」
 井上は心中で思う。夏目は、「セリナを引き取る」と言った。「買う」という言葉を使わなかったのだ。だから、セリナのことは彼に任せてよいと改めて思った。


草うららか |MAIL

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