気まぐれ日記
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2003年08月26日(火) 明日、東京へ行ってきます。

 はう、中学のときから夢でした。ドラクエコンサート。生演だ、オーケストラだ。音楽は、ジャンルとわず生演奏がいいですね。体にずんと来ます。
 さて、今日はシルクの日記。一部のキャラの名前を考えたとき「生地、布、糸、布製品」なんていう考え方をしたわけで、シルクなんていう名前がついちゃったんです。この方は、ブロード(弟)にぞっこん(死語?)です。

 私はレイヨンさんの宿で働いている。ブロードさんが身寄りのない私にここで働くように勧めてくれた。レイヨンさんは信用できる方だから、安心して働けるし、住み込みもできるからだって。
 「おう、親父」
 客の一人が言った。
 「ああ? 俺はおめえの親父じゃねえ」
 「店の親父だろうが。この娘さん可愛いなあ」
 「手え出すんじゃねえぞ。後ろの剣が飛ぶからな」
 壁にかかった剣を後ろ手で指してレイヨンさんは言う。それらはすべてブロードさんがレイヨンさんに、宿代代わりとして払ったという。
 「呪われた剣だってなあ。それ」
 「まあな。でもな、もう呪いなんてついてねえよ」
 「売ってくれよ。そんなにあるんだから」
 「やだね。全部俺のだ」
 「じゃあ、今度、これをもってくる奴がきたら紹介しろよ。交渉するから」
 「おめえを相手にするかな? なんせ商売なんぞやる気ないからな」
 「あ、これ」
 私はたくさんあるうちの一本に目が行った。
 「この剣、まだ妖精がついている」
 呪われた剣には魔妖精が宿るという。その魔妖精をのぞくか、沈静することによって呪いは解かれる。もちろん、魔法による呪い、その他の要因で呪われることもあるのだが。
 「ああ、これか。これはなあ、ブロードの奴、仏心をだしたんだよ」
 「?」
 「この中にいる妖精は、寂しがり屋で寂しいところにいると暴れだすってな。だからここにおいてくれ。酒を飲む時間だけでも騒がしいからいいだろうってさ」
 「はあ?」
 客は、わけがわからないという顔をする。私にはわかる。私も、寂しかったから。
 「でもよ、妖精追っ払っちまったほうが安全だろ?」
 「だけどな……」
 レイヨンさんが剣をつかんで、投げた。ちょうど酔って暴れだした男の人に柄が当たった。
 「この剣は妖精が宿ることによって、殺すことが出来ねえんだとよ」
 床に落ちた剣を拾いにレイヨンさんはカウンターからでた。
 「おい、酔っ払い。酒代払って出な!」
 男の人はしぶしぶと払って店をでる。
 「それじゃあ、静かなときはどうすんだよ」
 「そんな日はねえよ。いまはシルクちゃんがいるからな」
 それは、まあ、そうだった。でもそれは、お休みの日にちゃんとレイヨンさんが剣を手入れしているからだと、今日初めて思った。


草うららか |MAIL

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