気まぐれ日記
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2003年09月02日(火) すごいことになりました。

 自分でも、なんだこの展開と思ってます。もはや自暴自棄か? 自業自得になる可能性も大。CMで地球が逆回転するとってあるけど、ホントに逆回転したらどうなるんでしょ? つまりはこの展開はあのCMからだったりします。何がネタになるかわかりません。

 「セリナ、時間がさかのぼったら俺たちはどうなるの?」
 夏目が聞いた。セリナは首を振った。
 「わかりません……。私たちは女王のために、と思ってそれをします。でも、女王は望んでいません。先代の王は、それに賛成しています」
 「はあ、先代?」
 「はい、今の女王は、先代の王の意識も含めて存在しているのです」
 何がなんだかわからない井上。樋口は黙っている。
 「つまりは、他の妖精たちや先代は人間がどうなろうと関係ないと?」
 「そう、とっていただいてもかまわないと思います。トーマ様は、女王の意識を取り込んでいるので大丈夫ですから」
 「セリナ……」
 「後、一週間ですべての妖精が目覚めるはずです。その後、どうなるかわかりませんが……」
 これが、妖精たちを窮地に追いやった人間への、罰なのかもしれない。
 「セリナ、俺は……」
 俺、一人、生き残るのは嫌だ、といいたかった。まだ滅ぶとも決まっていないのだが言葉にするとそうなりそうで、言葉を切った。
 「わかっています、トーマ様。ただ、妖精たちは人間が滅ぶのを望んではいません。でも、女王のためなのです」
 「……女王は、どうやったら目覚める?」
 「気まぐれ、ですから。私にもわかりません。人間のなかに入ると女王の声も聞こえなくなってしまいますから、前のように話すことはできません」
 「とにかく、一週間たつ前に女王と話がしたい」
 夏目は、自分の体に向かって言った。
 「そうだな、何が起こるのかわからんが」
 と、樋口。そして 
 「それを束ねる上と会話をしなければならない、人間とおなじようにね」
 と、井上がしめる。
 「とりあえず、トーマ様が女性である間は女王は出てくることができます。妖精には人間の様な性別はないですが、女王は女性よりなので、同じ性別のほうが出やすいのです」
 「そうか、これはいつまでもつかな……」
 もしかして、明日には男に戻っていたりして、と夏目はなんとなく思った。


草うららか |MAIL

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