気まぐれ日記
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を、見ました。まず、ビデオ自体探すのゆるくなかったです。ビデオ屋が改装したのかビデオが散らばっている中、探してくれた店員さんに感謝。 気になるのはキャラクターデザインが今の感覚に合わない? まあ十三年前に作られたアニメだし。でも、原作にとても忠実で面白いです。
アニムは夜の客のための商売をしている。昼間は女の子たちにきゃーきゃー言われているが、夜は静かにプライベートな話を中心に客の相手をしている。 占い。それが彼の副業。昼は、女の子が遊び半分に恋愛話に付き合い、夜は沈うつな表情をした人々の相手をしている。 が、今晩は彼一人、オレンジジュースを飲んでいた。相手は宿の酒場で働くマスターだけだった。 「もう一杯いくか?」 酒場に来てジュースを飲むのは彼くらいだが、マスターは気に留めなかった。今日はからきしだが、彼のおかげで客が耐えないことがあるからだ。 「いや、いい」 「じゃあ、暇だから旅の話でも聞かせてくれ」 「ああ、小生としばらく同行していたバルクっていう男がいてのう」 「へえ、あのバルクかい?」 「うん、あのバルクだ。あやつ、「貧乏になる剣」を持っているせいでちょくちょく財布は落とす、賞金首の賞金が下げられる、ぼられるで、小生にもとばっちりがきていた」 「ふーん、なんで手離さないんだ」 「それがのう、その剣、一応は魔力がかかっていて魔族が切れるんだ」 「魔族をねえ。俺はあましぴんと来ないなあ」 「そうだろうが、そこにいる女は魔族じゃないかの」 アニムが振り向いて奥のテーブルを指差した。すると、美しい女がにっこりと手を振って消えた。 「ああ、まだいたんだ、あの美人さん」 「むろん、魔族だけでないが……。あと知っての通りバルクは剣の腕はよい。当たり前だが」 「それで、魔族をとっつかまえて賞金上げていたんだな」 「ああそういうことだ」 「で、おちは?」 「うむ、おちはないが、結局あの剣は妖精主が封じて使えぬ剣となった」 「……ちょっとまってくれ。なんでそこで急に妖精主がでてくる? んなもの、幻想物語だフィクションだ御伽噺だ」 「冗談だ、気にするな。ああ、そうだ少し話を続けようか。おぬしが好きな捕り物劇をな。そうだな、喉が渇くからレモン水でももらおうかのう」 アニムは取り繕うかのように言った。しかし、冗談ではなく彼は妖精主に会っている。
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