気まぐれ日記
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2003年09月19日(金) |
冒険に疲れたら一休み |
ちょっと長いとこ、ルビーをほったらかしにしたら木の実がかれて土に戻っていた。いっぱい植えていたのに。再度挑戦。
部屋はまずいが、夕飯はうまい。 「たくさんおあがり。まだあるからね」 「うわあ、これおいしいー」 ルイは魚のムニエルがお気に入りになり、アニムは焼きたて雑穀パンに自家製らしいジャムを盛って大口を開けていた。 「まさかこんなところでうまいものが食えるとはな」 川えびのから揚げをつまみにしながらエモク酒をちびりちびり飲む。バルクは部屋のことなど忘れた。 「ところで、ここはどの辺になるのかのう?」 アニムも魚のムニエルを食べながら聞いた。 「え、あんたたち、ここがどこかわからずに来たのかい?」 「実は、道に迷いながら来たのでのう」 「そうかい、大変だったね」 おばさんは少し黙ってから答えた。 「ここは死人の村って呼ばれるところだよ。地元では近づかないよ。だから旅人もすくない」 「死人の村?」 アニムは知っていた。地図で言うと、右の方角にある南北に分かれたクレンムという大陸で、その南側。村の位置まではわからないが、そこにあると言うくらいは知っていた。 「何故、そんな名前がついたの?」 「それはね……」 「昔、クレンムの北と南は戦争ばかりしていた。小さな村は作戦場になったり駐屯地になったりしたんだ。そして、死体置き場にもな。だから」 「ええ、そうです。でもそれだけじゃないんです。その死人が動き出したことからその名がついたんです」 「死人が、動き出す?」 「ええ、ここは、そういうところです。今でも葬儀は棺に釘を打ち付けてかなり深く埋められます。決して出てこないように」 おばさんは、さあさせっかくの食事がまずくなっちゃう話はやめましょう、と食事を続けさせた。
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