気まぐれ日記
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2003年09月23日(火) 先日の日記にて

 オー!マイキー!とタイトルしたところがありますが、なんとそこから二件のアクセスが! 何がきっかけになるかわかりません。前も、「女剣豪」「美人のお姉さん」「ガートルードのレシピ」「シャーマンキング」でアクセスされたことはあるんですが、二件と言うのははじめてかも。

 おばさんの夕飯は、昨日と同じメニューだった。
 それで四人は残さず食べた。
 「おやおや、まだたくさんあるんだよ」
 「いえ、もうおなか一杯です。ご馳走様です」
 「おばさん、今朝はどこに行っていたんですか?」
 紅茶を飲みながらルイは聞いた。
 「畑に行っていたんだよ。あなたはぐっすり寝ていたから起こすのがしのびなくてね」
 「そうですか」
 そして、今度はアニムが言う。
 「小生たちは、明日、早くにこの村を出たいと思っているのだが、明日は早朝ゆえに黙って出るかもしれんが、よいかのう?」
 「ええ、かまいませんよ。もしかしたら私はもう起きているかもしれませんし」
 「では、お言葉に甘える。いや、本当に二晩も泊めていただき感謝している。助かった」
 「また、いつでもきて頂戴。あなた方がいると孫に囲まれてるようでね」
 バルクはエモク酒をやはりちびりとやりながら、黙っていた。しばらくして口を開いた。
 「すまないが、店はあるかい? わけ合って荷物をなくしてな、旅をするのに不便で」
 「ああ、それなら夫のがあるわ。もっておゆき」
 おばさんは立ち上がって、隣の部屋に入った。古いものであるが洗濯されてたたんだ下着類、着替え、更には保存食だと言って干し肉やパン、缶詰なんかも出してきた。
 「いいのか? こんなに?」
 「いいのいいの。これに詰めておゆき」
 丈夫そうなナップザックを出してきた。バルクは一つ一つ眺めながら入れてゆく。
 「あたし、何かお礼をしたいなあ」
 ルイは言ったがおばさんは、そんなの旅の話で十分だよ、と言った。昨日話しきれなかった旅の話を三人は交代で話した。


草うららか |MAIL

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