気まぐれ日記
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オー!マイキー!とタイトルしたところがありますが、なんとそこから二件のアクセスが! 何がきっかけになるかわかりません。前も、「女剣豪」「美人のお姉さん」「ガートルードのレシピ」「シャーマンキング」でアクセスされたことはあるんですが、二件と言うのははじめてかも。
おばさんの夕飯は、昨日と同じメニューだった。 それで四人は残さず食べた。 「おやおや、まだたくさんあるんだよ」 「いえ、もうおなか一杯です。ご馳走様です」 「おばさん、今朝はどこに行っていたんですか?」 紅茶を飲みながらルイは聞いた。 「畑に行っていたんだよ。あなたはぐっすり寝ていたから起こすのがしのびなくてね」 「そうですか」 そして、今度はアニムが言う。 「小生たちは、明日、早くにこの村を出たいと思っているのだが、明日は早朝ゆえに黙って出るかもしれんが、よいかのう?」 「ええ、かまいませんよ。もしかしたら私はもう起きているかもしれませんし」 「では、お言葉に甘える。いや、本当に二晩も泊めていただき感謝している。助かった」 「また、いつでもきて頂戴。あなた方がいると孫に囲まれてるようでね」 バルクはエモク酒をやはりちびりとやりながら、黙っていた。しばらくして口を開いた。 「すまないが、店はあるかい? わけ合って荷物をなくしてな、旅をするのに不便で」 「ああ、それなら夫のがあるわ。もっておゆき」 おばさんは立ち上がって、隣の部屋に入った。古いものであるが洗濯されてたたんだ下着類、着替え、更には保存食だと言って干し肉やパン、缶詰なんかも出してきた。 「いいのか? こんなに?」 「いいのいいの。これに詰めておゆき」 丈夫そうなナップザックを出してきた。バルクは一つ一つ眺めながら入れてゆく。 「あたし、何かお礼をしたいなあ」 ルイは言ったがおばさんは、そんなの旅の話で十分だよ、と言った。昨日話しきれなかった旅の話を三人は交代で話した。
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