気まぐれ日記
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内話ですが、彼は外伝(?)の方で、成人してます。エルフなんで、成人するのに100年かかります。ごめんなさい、ほんと内話ですね。
食事が終わり、四人は馬小屋に入った。昨日と同じくルイとカルミアはおばさんの家の空き部屋を借りることができた。 「何故、私が巫女だとわかったのですか?」 カルミアがバルクに聞いた。 「そのローブを見りゃわかる。それと、その紋章だ」 カルミアのローブは赤い縁取りの黒いローブで、目立つと言えば目立つ。所々に半円に三角形がついたような紋章が刺繍してある。 「フォーランズには知り合いがいるからな」 「そうですか」 「で、どうなのだ?」 アニムが聞いた。 「ああ、はい。あれは幽霊とかではないですね」 カルミアは言う。 「とはいえ、魂が捕らえられているのは事実です」 「それって、どうゆうこと?」 「何者かが、魂を呼び起こし実体化させ、いまだここに住まさせている。ということでしょうか?」 「しかし、そのわりには村の者は生き生きしているが……」 「私が思うには、多分村の人々は……」 ノックがした。どうぞ、というとおばさんが入ってきた。 「あなたを見て、少し気になりましたの。あなたはどこかの巫女様でしょう?」 おばさんは困ったような顔で聞いた。
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