気まぐれ日記
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2003年10月04日(土) |
今週もお疲れ様でした。 |
では、はじめます。
食事が終わるとバルクはアニムと同じ部屋、ルイはカルミアと同じ部屋で自動的に割り当てられそこに向かう。当然と言えば当然だった。 田舎町にしてはきちんとした部屋でベッドのシーツものりが利いていた。ルイがその一つに転がって、気持ちよさそうにしている。 「いい部屋ね」 カルミアは言うが、ルイは返事をしない。代わりに気の抜けた声が帰ってくる。 「お疲れのようね、ゆっくり休んで」 「うん、ありがと」 そう言ってルイはそのまますやすやと眠った。それを見届けるとカルミアはゆっくり部屋を出た。 ノックの音にアニムが気づいた。どうぞと言って、ドアを開けさせる。 「ごめんなさい、話があるの」 カルミアが入ってきた。部屋にはアニムだけだった。 「あら、バルクさんは?」 「ああ、バルクなら庭だ」 「庭? こんな時間に?」 「奴は夜に稽古するんだそうだ。見に行ってもよいぞ」 「ええ、そうしてみるわ。その前に、あなたに聞きたい。もし相手が魔族だとしても、あなたは逃げ出すことしない?」 カルミアの問いにアニムはすっぱりと答えた。 「さてな。自分の命はおしいから、かなわぬ相手なら逃げるだろう」 「そう……」 そういうと彼女は部屋を出た。アニムはよくわけがわからない。
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