気まぐれ日記
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すっごー! ちなみに1千件目にあたった方、ご連絡ください。粗品代わりにリクエストで書きますよ。(笑)
「呪い解き、か」 彼は応接間のソファーに戻って首をかしげた。 はっきりというと自分の専門外だった。 「それが本当に呪いだっていう証拠はあるか?」 「いいえ。でも、お医者様に見せても首を振るばかりで……」 「そうか。力になれるかどうかはわかんねーけど、一応、君のお母さんに合わせてくれ」 「はい、お願いします」 彼はフエクアに案内されて、彼女の母、つまり王妃に会いに向かった。 「あ、さきに父様に会ってください。父様の部屋を通らなければ母様の部屋には入れないですから」 「おう」 歩きながら彼は、ややこしいなと思う。この城は少し入り組んでいた。さらに客室だろうか、ドアに番号がふってあるが、その番号はどれも1,2,3と並んでなく、2,3、5、7、11……という様な振り方をしていた。 「……素数か」 「何か?」 「いや、このドアの数字……」 「ええ、どうしてかよくわからないのですが……そすうってなんですか?」 彼は、はっとして、なんでもないと言った。多分、彼女が知らないだけだろうと思う。どっちにしろ説明が面倒だったので適当にあしらった。 「ここが、父様の部屋です」 大きなドアのまで二人はとまった。 「気をつけてください。父様って殺気を感じただけで切りかかりますから」
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