気まぐれ日記
DiaryINDEX|past|will
ポケモン見るために。(爆)
ビアソーイダ城。その大きな城はもう、何千年も前に作られた、という。あちこち修正され、さらに一回部分は民間に開放され、図書館と博物館、大浴場がある。つまりは観光名所ともなっている。王族が住むのは二階からになっていた。 「ほおう」 アニムはため息のような、感嘆の声をあげた。 「ここがバルクのおうち……」 ルイも見上げている。 「入るぞ」 ぽかんとしている二人を連れて、民間人が通る大きな玄関から入る。バルクは見回した。 「おい、レト!」 レトはまだ入り口できょろきょろしている。 「人間がいっぱいいると疲れる」 「何言ってやがる。船よりはましだろ」 「確かに」 図書館の入り口の脇にある小さなドアを開けようとする。鍵が閉まっていた。バルクは首に提げているものを襟から引っ張り出す。鍵、何の変哲もない鍵である。 かちり、と音を立て、そのドアは開いた。 「ここから王族の領域だ。静かになるぜ、レト」 レトを含め、三人はぽかんとしている。 「なんだ、どうした?」 「いや、なんか、つっこみどころが多くてのう」 「いいから入れ」 一人のメイドがドアの前で待っていた。 「おかえりなさいませ、ヒーガル様」 「おう、ラナか。相変わらずだな」 「国王にお会いになりますか?」 「ああ。案内はいいぜ。覚えているからな」 「わかりました。お気を付けて」 「おう」 ラナと呼ばれたメイドの言葉に、アニムは首をかしげた。背中に変な寒気が一瞬走った。
|