気まぐれ日記
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2003年10月30日(木) 急ぎまっせ

 ポケモン見るために。(爆)

 ビアソーイダ城。その大きな城はもう、何千年も前に作られた、という。あちこち修正され、さらに一回部分は民間に開放され、図書館と博物館、大浴場がある。つまりは観光名所ともなっている。王族が住むのは二階からになっていた。
 「ほおう」
 アニムはため息のような、感嘆の声をあげた。
 「ここがバルクのおうち……」
 ルイも見上げている。
 「入るぞ」
 ぽかんとしている二人を連れて、民間人が通る大きな玄関から入る。バルクは見回した。
 「おい、レト!」
 レトはまだ入り口できょろきょろしている。
 「人間がいっぱいいると疲れる」
 「何言ってやがる。船よりはましだろ」
 「確かに」
 図書館の入り口の脇にある小さなドアを開けようとする。鍵が閉まっていた。バルクは首に提げているものを襟から引っ張り出す。鍵、何の変哲もない鍵である。
 かちり、と音を立て、そのドアは開いた。
 「ここから王族の領域だ。静かになるぜ、レト」
 レトを含め、三人はぽかんとしている。
 「なんだ、どうした?」
 「いや、なんか、つっこみどころが多くてのう」
 「いいから入れ」
 一人のメイドがドアの前で待っていた。
 「おかえりなさいませ、ヒーガル様」
 「おう、ラナか。相変わらずだな」
 「国王にお会いになりますか?」
 「ああ。案内はいいぜ。覚えているからな」
 「わかりました。お気を付けて」
 「おう」
 ラナと呼ばれたメイドの言葉に、アニムは首をかしげた。背中に変な寒気が一瞬走った。


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