「今朝、開かれた窓から吹き込んできた雨の匂いで目が覚めた・・・」
などと書き出したら、私は詩人になれるだろうか。
いや、無理だろうな。私は詩人が苦手なのだから。
詩人の言葉は常に魔法のようで、それは作詞家も然り。
たとえば、「夏がとまる」ということ。
おそらく凡人は「夏が終わる」と言い切るのだろう。
無意識の容易さを求めるから。
一方、「夏がとまる」といったならば、
目が眩むような太陽の陽射も、
鼓膜を震わせる蝉の鳴き声も、
身体に纏わりつくような湿気も、
一瞬間、温度を失って、色素を失って、
目の前に広がる「夏」は一枚の絵画になって、私達の胸奥に飾られる。
・・・夏の終わりを暗示しながら。
詩人の言葉には羽が生えているようで、 時として凡人には手の届かない高みまで飛んでいくことがある。 羽を持たない私は気のないフリをしながらも、やはり憧れずにはいられない。 詩人とはそういう存在なのだ。
本日のBGM ・「夏がとまる」 by. THE BOOM 「LOVIBE」
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