| 2001年09月02日(日) |
『悪い夢 私の好きな作家たち』 |
世の中のいわゆる「乱読家」と称される人々がどうなのかは知らないが、 自称「乱読家」の私は実は自力で本を選ぶのが苦手だ。 だから、気に入った作家の本やシリーズを一通り読んでしまうと、 ふと、次はどうしようかと、途方に暮れてしまうことがある。 書店や図書館の本棚の前を何度も行き来しながら、結局素手で帰ることも多い。 そこで最近は他力本願、もっぱら他人様の情報を頂戴することにしている。
『悪い夢 私の好きな作家たち』(久世光彦/角川春樹事務所)
この本を読もうと思った契機も実は某雑誌の紹介を見たからなので、 まさに堂々巡りのどうしようもない話なのであるが・・・ 久世氏が特に力説しているのは、江戸川乱歩と『吾輩は猫である』であり、 その他には、泉鏡花、岡本綺堂、伊集院静、山口瞳、太宰治、伊藤左千夫、 大江健三郎、幸田文、中野翠、北村薫、宮部みゆき、さくらももこ、等々。 専攻上、読んだことがある作家(と言っても数作品のみの場合が多い)や、 名前だけ知っている作家(あまり大きい声では言えない)が多いが、 存在さえ知らなかった作家の本が急に読みたくなるから不思議なものである。 このテの本はある程度の気楽さをもって流し読むのがちょうどいい。 失礼な話だが、私の中ではあくまでも次の本に移るためのステップなのだから。
昔から、友人の家に行くとすぐに本棚に目がいった。 その人が日常生活の中で何を好んで読んでいるかが無性に知りたくなるからだ。 音楽も然り、漫画も然り、映画も然り、何でも然り。 趣味が合えば素直に嬉しいし、知らない時はその魅力を教えてもらう。 そして、自分だけでは知り得なかった世界の広がりを知るのである。
宝物はいつでも案外身近に転がっていたりするものだ。
【追記】 最近は「エンピツ」の中でも本や音楽の話が出ている日記を見つけると、 思わずメモって参考にしている自分がいる。 これからも宝探しは地味に続けていくつもりなので、素敵な出会いを期待しよう。
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