当世高校教師気質
一生勉強 一生青春

2001年09月13日(木) 子の心親知らず

家庭問題に触れるのは幾分気が引けるが、いつかの証拠に正直に記すことにする。


夕刻、家族が一つ屋根の下に揃った直後に母親と大喧嘩をした。
常にも軽い口論ぐらいはしていたが、母親に怒鳴ったのは初めてだと思う。
大抵母親が先にキレるので、私が折れることにしているからだ。
まともに衝突するエネルギーがあるならば他に回したほうが得に決まってる。
いつの間にか巧妙に避難する術を覚えたのは当然の成り行きだった。

しかし、今回ばかりは知らず存ぜずではいられない。
数日前、母親が身体に関して嫌なことを言い出したからだ。
「気のせいならばそれに超したことはない、とりあえず検査を受けてくれ」
私は頼んだが、大の病院嫌いの母親がおとなしく従うはずがない。
はっきり言って途方に暮れた。

父親にも相談した。
しかし、来院は本人の意思がない限りどう仕様もないとあっさり却下。
そんなことは百も承知で相談したのに・・・私は最後の賭けに出た。
最後の切り札は祖母だ。
祖母と母はいわゆる「嫁姑」で折り合いが悪い。
でも吉と出るか凶と出るかは知らないが、衝突は時に新たな道を開くこともある。
私は大袈裟でなく決死の思いで祖母に相談した。
このことが知れれば、母親は激怒するに違いない。
下手すれば当分の間冷戦状態が続くことを覚悟した。

祖母が切り出した言葉を私が引き継ぎ、父親の援護を受けながら母親と口論暫し。

結果、母親はとりあえず「病院に行く」と言った。
私の最初の目的は果たせたと言えよう。
しかし、祖母は心痛のあまり具合を悪くし、
仕事から帰って来た父親は突然の喧嘩に複雑な顔をしていた。
代償は大きい。

世間では「親の心子知らず」などと広く言われている。
ならば、親は子の心をどれほど知っていると言えるのだろうか。
「病院に行け」と言う声に迷惑そうに顔を顰めた母が、
私がどれだけ心配していたかなんて知っているはずがないのだ。
家庭の調和を乱した私の行動に非があったとするならば、

・・・他にどうすればよかったの?


 前世  人生  来世


葉明 [MAIL] [当世高校教師気質��]

My追加