| 2001年09月14日(金) |
『月曜日の水玉模様』 |
ツキツキツキツキ、チクチクチクチク・・・頭痛音。 どうやら秋風にやられて、秋風邪を引いてしまったらしい。 風呂上りに細く開けておく窓を閉め忘れて寝てしまうのが敗因か。 折しも外は雨、おとなしく自室に引き篭もるべし。
本日の一冊: ・『月曜日の水玉模様』(加納朋子/集英社)
加納朋子の本はこれで五冊目である。 ちょっと気が強く好奇心旺盛な美人ととぼけていながらもキレ者の青年。 どこかで読んだ組み合わせだと頭を捻っていたら、何の事はない。 同じ加納朋子作品『掌の中の小鳥』のキャラとどこか似ているのだ。 勿論、そこはプロの仕事、あくまでも「どこか」似ているだけであるが。 そもそも男女対のミステリなんて、探す努力をする前に簡単に見つかるだろう。
いつも思うこと、加納女史の作品には非常に女性らしい物の見方が溢れている。 本当に些細なことだ、たとえばエプロンの柄だとかシャツのイニシャルだとか。 さらにOL経験が物を言うのか、会社における女性社員の立場の微妙さや、 ふとした男性社員の言葉に対する反応を非常にコマメに描いている。 何割までがフィクションで、ノンフィクションなのだろう? 会社勤めの経験がない私にはどうにも判断しかねるところであるが、興味深い。
今作品は表題作から「日曜日の雨天決行」までの全7話構成。 ちょっと創り過ぎが匂うところであるが、「土曜日の嫁菜寿司」に一票か。 複雑な家庭事情のため、賢くて料理上手な祖母に育てられた主人公。 困った時、悩んだ時、適切なアドバイスをくれる祖母と主人公の関係は、 誰かに似てる? なんて考えるまでもなく、私と祖母だ。 共働きの両親に代わって幼い私の手を引いてくれたのは祖母だった。 (おかげで私と母の相性が悪いのだという見方もあるにはあるが)。
「その祖母に聞いた話だと思うんですが・・・嫁菜ってご存じですか?」
そう切り出して、主人公が祖母から聞いた知識を自然と口にする姿は、 きっと何時か何処かでは私の姿となっていることもあるに違いない。
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