本日、第2回近代文学ゼミ開講。 お題は川端専攻のK氏が選んだコレ。
・『青い海黒い海』(川端康成/岩波文庫『伊豆の踊り子・温泉宿他四編』)
3年生の時の近代文学演習が川端作品だったので(私は『みづうみ』担当)、 結構川端作品は読んであるつもりだったのだが、今作品は初読作品である。 前回の『外科室』に引き続き、結末が情死につながる物語であり、 「第一の遺言」「第二の遺言」と「作者の言葉」から構成されている。 しかし、鏡花の『外科室』が恋愛の究極の瞬間美を描いた作品であるならば、 『青い海黒い海』は、男性主体の一方的な愛の小説であると言えよう。 まぁ・・・分かりにくいことこの上なし、とでも言っておこうか。
他人がどのようにこの作品を解釈していくのかは知らないが、 私自身は男女間の恋愛よりも、主人公「私」の葛藤を描いたものとして読んだ。 両親がいる(と思われる)死の世界は「私」の憧憬の場所であるが、 熱病に浮かされても生き返ったり、心中しても自分だけ失敗したりと、 死にたくてもなかなか死ぬことを許されない「私」。 何一つ思うままに事が進まない「私「の無力さが、「葦の葉」や「化粧水瓶」 といった自身では動くことすらできないものに「私」を変身させてしまうのか? しかも、川端作品においては本当に珍しい父親の登場。 読みにくいぶんだけ、問題も山積みになっているような気がしてならない。
再来週は私が担当することに。 近代文学専攻の2人の胸を借りるつもりで気合いれて頑張らねばっ!
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