| 2002年02月25日(月) |
『ウエハースの椅子』 |
未来のK大生の皆々様とバス同乗で大学へ行く(前期当日ぐらい休めよ)。 よく考えたら、この子達の大半って私が小6の時の小1だよね? 私が高3で受験を意識し始めた頃にやっと中学に上がったの子だよね? ・・・なんて思ってたら、ちょっと驚いてしまった。早いなぁ。
とりあえず、本日をもって後期レポートを力技で完成。 これで心置きなく、教採と修論に打ち込めるのね(涙)
本日の一作: ・『ウエハースの椅子』(江國香織/角川春樹事務所)
吉本ばななと江國香織。 吉本隆明の娘と江國滋の娘。 やっぱり育ちは作品に反映されるのだろうか、 この2人の女性作家から、私はいつも似た匂いを感じる。 品のよい、落ちついた大人の女性だけが持ち得る特有の薫り。 ただ、小説の雰囲気が持つ色彩だけが少しだけ違うのかな。 吉本ばななが濃淡取り混ぜた青系ならば、 江國香織には柔らかな、スモーキーパステルがよく似合う。
38歳独身、とびきり素敵な恋人を持つ画家である私は、 幼い頃から付き合い続けた<絶望>とうまく折り合いをつけながら、 今はもうこの世にいない両親との思い出を丁寧に思い出しながら、 日々、恋人と優雅で甘い時間を過ごしているのであるが、 時折不意に襲ってくる不安定な時間に戸惑っている。
嗚呼、なんて羨ましい人生! 江國女史の描く女性は決して心から満ち足りているわけではないけれど、 それゆえの美しさを兼ね備えている女性の中の女性のように私の目に映る。
そしてもう一つ尊敬すべき点は、やはり書き出しの秀逸さ。 表紙を開いて、一行読んだ時点で「ほぉっ」と溜息が出る。 ・・・これは才能だ。 本日のラジオ: ・Mスクエアにゴスが出たので謹聴。アルバム、聴いてみたいなぁ。
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