| 2002年03月01日(金) |
『演じられた白い夜』 |
モンゴルからの留学生が今春姫路のほうの大学院に進学することになった。 モンゴルと日本の学校システムでは1年間のズレがある。 国立の大学院は最低6-3-3-4の16年間の教育を受けていることが条件なので、 1年間足りない彼女は今年K大の院試を受験することができなかったのだ。 そのため、(一応内密に)私立の大学院を受験し、見事合格した。 実を言えば、私達は彼女のチューターから聞いて全て知っていたのだけれど、 彼女が隠したがっていたので、ずっと知らないフリをしていたのである。 「言いにくいのですが、お知らせがあります」と呟いて涙をこぼした彼女。 ただでさえ、慣れない外国でやっと落ちつき始めた生活が、 1年も経たないうちにガラリと変わってしまうのだから当然である。 でも、それはおめでたいこと、彼女は本当に頑張っていたのだから。 どうか悲しまないで、晴れやかな気持で旅立ってほしい。
本日の一作: ・『演じられた白い夜』(近藤史恵/実業之日本社)
今度は演劇が舞台のミステリ。 (昨年末に戯曲の講義を受けていたので、多少の縁を感じる。) 現実世界と戯曲のリンクが目玉となる今作品の中には、 ちょうど戯曲のようなものが入っているのであるが・・・惜しい。 どうせならば、ちゃんとした戯曲形式にすればいいのに。 小説の延長のように書かれているから、いまいち物足りない。 そして、女性が女性であることで傷付くシーンはやはりつらい。 こればかりは誰の作品であろうと、生理的に苦手なのだから仕方ない。 私的には昨日読んだ作品のほうが好きだな。
さて、レポートも終わったことだし、ぱっと送別会でも開いて、 なるべく華やかに送りだしてあげよう。彼女の明るい未来を象徴するように。
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