ヤグネットの毎日
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2001年10月06日(土) 久世保育園の運動会

 6日は、息子が通う久世保育園の運動会だった。
 ご多聞にもれず、片手にビデオカメラ、そしてもう片方にコンパクトカメラを構えて、息子のベストショットをとらえようとはりきっていた。
 
 息子の慧(さとし)は、お兄ちゃんお姉ちゃんたちが競技をしている間も、あちこち動き回って、とにかく落ち着きがない。カメラをとっている親に気付くと手をふったり…。

 息子の意外な姿を垣間見たのは、「かけっこ」の競技の時のことだった。
 組みをつくって、かけっこをしたのだが、息子の順番になったとき、「よーい、ドン!」と先生が合図すると、一緒に走る子は元気にゴールで待ち受ける先生めがけて一気に走り抜けたのに、慧は、下をうつむき、そう、「欽ちゃん踊り」のように、両手をぶらぶらさせながら、ゆっくり走っている。ようやくゴール、という感じだった。

 家に帰ってから、さとしに聞いてみた。「どうして、走らなかったの?」
 すると、さとしは「走るのが遅いから…」というではないか。しかも、一緒に走った子に直前ちょっかいをだして、逆に泣かされてしまったようだ。
 両手をぶらぶらさせて、ゆっくり走ることで、走るのが遅い自分をごまかそうとしたのだろうか?この子は自尊心が高いんだ…。
 そんなことを感じた。

 夜、お風呂に入りながら、「慧君、走るのが速いとか、遅いとか、気にすることないよ。慧君が納得いくスピードで、自分らしく走ったらいいんだよ」と話して聞かせた。
 子どもは、どんなに小さくてもはっきりとした人格と個性をもちあわせている。そんな子どもの心のひだ、気持ちの動きを敏感にとらえることができる親でいたい。そんなことを妻とも話し合った。
 


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