ヤグネットの毎日
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京都は、4月7日投票で知事選挙がある。ぼくの生活も選挙中心になり、忙しくなる。昨日も、午後と夜に会議があった。 京都はもともと、蜷川民主府政が28年間続いた革新の力が強い地域。それだけに、反共シフトもつよく、この24年というもの自民党府政のもとで、共産党をのぞく「オール与党」体制がつくられてきた。 ところが、いま、その体制に微妙な「亀裂」がうまれようとしている。
いや、正確に言うと府議会のなかでの「オール与党」体制には亀裂はない。あの京セラの名誉会長である稲盛和夫さんをはじめ、京都財界が吉田和男・京都大学教授(旧大蔵官僚)を知事候補に担ぎ出そうとしたが、自民党をはじめ府会与党会派は、それをしり目に山田啓二副知事に立候補要請をおこなってしまった。稲盛和夫氏や堀場雅夫氏など京都財界のメンバーは、「府民が知らないところで決まっている。今回はおとなしく引くが、今後もこういうことがあれば、心ある人は許さないと思う」(「京都」1/22)と怒り心頭だ。同じく心中穏やかではないのが、京都財界とともに吉田和男氏推薦で動いていた民主党京都府連。会長の前原衆院議員は、「知事を総務省のポストのような形にしていいのか」と不信をあらわにしている。
府会与党会派に担がれる山田副知事とは、総務省から順送りで二年前に副知事としてやってきた官僚だ。 京都財界は、沈滞する京都の活性化と、京都府民を主人公とする府政を実現する人物が京都の中から立っていただくことを強く念願する」とアピールして、吉田和男氏を推した。しかし、その吉田和男氏は「十分な支持の広がりが見られない」として早々と立候補辞退の記者会見を行った。
結局、政党間の駆け引きで府民不在の「オール与党」体制のツケが出たわけだ。なんでも国いいなりで、大型プロジェクト優先、くらしや福祉は切り捨てる自民党府政のゆきづまりが、こんどのドタバタ劇ではないのか?
ぼくは、これからもことあるごとに知事選挙のはなしを書き留めておこうと思う。政治と京都と、そしてそれらに僕がどうかかわっていくのかを、確認する意味もこめて。
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