ヤグネットの毎日
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2002年09月11日(水) 声のキャッチボール



 朝晩はだいぶ過ごしやすくなってきたもの、まだまだ残暑が続く。
 10日は、一日夜に予定されていた「保育運動連絡会と保護者会連絡協議会との合同会議」の準備に追われた。資料を印刷しようと輪転機をまわすと、とたんに玉の汗。時間との勝負で冷や汗もまじって、全身ドロドロ。
 夕方、家のファックスに「活動ファイル」でよびかけた読者アンケートへの回答が送られてきていた。パソコンを使わない方には、僕のホームページをみていただく機会がないし、声のキャッチボールもできない。そこで、毎週ペーパーにして、一週間の活動を報告している。毎月第二週に、そのときどきの情勢にあわせて読者のみなさんにアンケートと意見を募ることにした。今回初めて声が届けられたので、うれしくて、何度もなんども読み返してしまった。

 質問項目は、1)議会に提出された、「議員定数削減を求める請願」について、どう思うか?2)城陽市を通過する予定の「第二名神道路」について、3)東部地域を通る循環バスについて、どういう工夫や改善が必要と思うか?の3点。

 読者の方の回答をそのまま紹介したい。

1)定数削減を言う自民や保守は、自らの身を削る思いはなく、共産党議員の数を減らすことが目的であることを、遠慮せずに強く市民に訴えて下さい。

2)第二名神が通れば、便利になるというのが一般市民の感覚では?もっと具体的に、第二名神の通る城陽市域の工事費がどれだけかかるのか、一般市民のためのくらし、福祉etc、例えば城陽市の老人医療無料化にこれだけの費用がで可能とか、などを対比してわかりやすく説明しないと、ただ単に便利になるぐらいの感覚で受け取ってしまうのではないでしょうか。もっと市民が自覚的に公共事業の市民不在の税金無駄遣いをあばいてほしい。

3)(東部循環バスの運行の改善は)ムダだと思います。ほとんど空車で巡っています。老人対象とか、市役所、病院、文化パルクも回るようにすべきで、例えば無料コールタクシーを常設させて対応するサービスの方が利便性があると思います。今ならバスの運転手さんも気の毒です。

 いま、考えていること。循環バスの改善や「市民不在の公共事業の税金の無駄遣い」の暴露について、市民の側から、もっとメッセージを発信するような方策を考えられないか。
 わがまちでは、第二名神道路、山砂利採取と跡地整備、バス問題、鉄道問題、寺田駅前のまちづくり、などなど、懸案事項のすべてが、都市整備課というところで担当している。想像するに、現場職員は課題が山積みで、アイデアがあっても、どこから手をつけたらよいのか思案してしまう状況ではないのか?
 
 長野県栄村の高橋村長が、「実践的住民自治」という言葉を発信されている。(「自立をめざす栄村」自治体問題研究所)住民自治に「実践的」をつける理由をこう述べる。

もっと実践的に住民が行政に係れるようにすることで、住民の自治を回復し、参加民主主義を実現していくことができると考えたのです。
 行政は公であり、それを担う行政の職員は公的立場にあります。これに対して住民は私、住民は公のことを考えて生きているわけではありません。行政の側は、ともすると住民に公的態度や行動を求めてしまいがちですが、どうしても一方的なものに陥りやすく理解されなことがしばしば起きます。公と私が一方通行ではなく、同じ方向に向かって力をあわせて行動することを「協働」と私は呼ぶことにしています。この協働関係が成立しないと、住民自治も参加民主主義も機能しないと思います。
 公と私が、互いの立場を尊重しながら、この協働に至る手続きが大事なのではないでしょうか。


 公と私が互いに尊重するといった場合、往々にして「私」の概念のなかに、企業だけがことさらにクローズアップされ、日常の生活をおくる市民の姿が後景に押しやられがちだ。「利権」がからむからだ。
 城陽で、協働関係をめざすためには、形式的に市民の声を聞くという姿勢ではなく、もっと多彩な方法で市民の声を吸い上げるシステムをつくることが必要だ。

 多彩な方法で市民の声を吸い上げるシステムの重要な役割を担っているのが、われわれ議員だということ肝に命じて、実践的住民自治の城陽での具体化に少しでも役立ちたい。


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