ヤグネットの毎日
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2002年09月16日(月) 敬老の日



 9月15日は敬老の日。この日、70歳を超す党員の方にお赤飯を届け激励かたがた訪問するのが伝統行事となっている。僕の住む地域の方をまわって、「これからもますますお元気で知恵と力を存分に発揮してください」と声をかけた。
 わが家でも、妻の実家と叔母、そして僕の実母に「敬老の日」にプレゼントを贈ることにしている。例年一日早くプレゼントが到着するので、一昨日にいっせいにお礼の電話がかかってきた。
 僕の実母は、事情があって、千葉の松戸で独り住まいをしている。わずかな老齢年金と子どもからの仕送りで生活をつないでいる。体重オーバーから心臓に負担がかり、医者からは減量とウォーキングをすすめられているという。ダイエットにも成功しているそうだ。
 ひさしぶりの母の声。四人の子どもを育てあげた苦労を考えると、仕送りしかできないことが申し訳なく思う。どこかゆっくり温泉にでも連れていってあげたいが、子育てや日頃の忙しさからなかなか実現できないでいる。来年の選挙がすんだら…きっと。

 昼間は、妻とともにダウン。息子だけが元気一杯で、「キックスケートしようよ」「公園にいこうよ」とせがんでくるが、二人とも動けず。ようやく夕方に、妻が近くの公園に連れ出した。

 夜は、二ヶ月も溜まりにたまった新聞の整理。家では、「赤旗」と「朝日」、地元紙を二紙購読している。
その都度、気がついたときにやっておけばいいのに、といつも後悔する。それでも改善できないのが、僕の整理ベタという大きな弱点なのだ。
 僕の切り抜きの方法は、とくにテーマを設けるわけではなく、議会質問や保育運動に役立ちそうなもの、文化や芸術に関わるもので、興味がわくものをアトランダムにひろいだす。該当する記事だけではなくて、基本的にそのページ全体をやぶってしまう。
 昨晩もやりはじめたら、とまらない。ようやく、一区切りつくと、見落としていたこと、「なるほど」とうなづく記事がいっぱい。
 たとえば、ということで1つだけ紹介しておきたい。

 ●「問われた善政からの脱却」(「朝日」9月3日付 私の視点から) 
  長野県知事選挙の結果をどうみるか、で有識者の小論が掲載されている。この中で、長野県望月町の吉川徹町長のコメントが興味深い。

 住民から頼まれたことをただ実現し続ければその首長は歓迎されるだろうが、しかしそれだけでは何かが足りないことを住民はすでに気づいている。参加から自治へと移行する過程には、自立と同時に「自律」への決意が求められるからだ。

 このように、行政と住民との新しい関係を模索する動きが、いま地方のなかで生まれはじめていることを指摘する吉川町長は、「わが町」でのこんなエピソードを紹介する。

 一昨年、私どもの町で社会教育職員と保健師が世話係りとなり、年間を通して子育て講座が開かれた。講座修了後、私は学童保育と子育て支援センターについて強い要望を受けたが、1年間実現できなかった。しかしその一年間、若い母親たちはよく学習し、輪を広げ、高齢者や民生委員などの協力も得て、予算は最小限に抑えて実施できる道を研究した。今年から始まった学童保育と支援センターの運営では、若い母親たちが中心的役割を果たしている。 

 「お上の善政」から脱却し、参加と自治を草の根からつくりあげること。これこそ、僕が指向する政治のあり方の原点である。
 




 


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