ヤグネットの毎日
DiaryINDEX|past|will
2002年09月27日(金) |
議会の役割がとわれている |
26日は朝から議員団会議。翌日の最終本会議に向けての対応協議、本会議終了後の市町村合併問題での全員協議会対策などで1日みっちり議論を深めた。 議会最終日の花形は、意見書の論議である。9月議会には、4つの意見書が提出されている。日本共産党からは、「イラク攻撃に関する意見書」「住民基本台帳ネットワークの見直しを求める意見書」「原発事故隠しに関する意見書」の3つを提出。これらには、中立会派の「城志会」の議員さんが賛成者につらねてくれた。 「いいものには賛成するのは当然だ」ーーあたり前だが、長く「悪しき慣習」となっている「共産党はずし」を一蹴してしまった「城志会」のみなさんの政治感覚に、僕は心から敬意を表し高く評価している。
もう一つ提出されている意見書が、「第二名神高速道路の建設促進を求める意見書」だ。今度の9月議会では、第二名神道路建設予定地の沿線自治体のそれぞれの議会で、「建設促進を求める」意見書が次々と提案されている。不思議なことに、文書の言い回し等がウリ二つなのだ。
このさいハッキリと暴露しておきたいのだが、毎年行政側からは、議会に対し「道路特定財源の確保を求める」意見書をあげることの要請が案文つきでくる。僕たちは、行政から独立したチェック機関である議会がなぜ行政から頼まれて意見書をあげなければいけないのか、加えて道路特定財源をやめて一般財源に組み入れるべきだという政策的な見解の相違から、一度も賛成したことはない。 今回の「第二名神道路の建設促進を求める意見書」も近隣自治体で案文まで同じということは、この意見書案が行政側が作成し議会であげてもらうことを要請してきたのでは、と容易に想像できる。 いま、高速道路建設についての「凍結や見直し」が叫ばれているのに、採算性という点でも「必要性」でも疑問視する声が噴出している第二名神道路について、こともあろうに行政のムダ遣いをチェックする議会が行政の求めに応じて建設要望の意見書をあげるとは、いったいどういことだろうか?
仮に第二名神道路が城陽を通過し、そのために莫大な地元負担としてわたしたちの血税が使われ、財政悪化がさらにすすみ、その穴埋めに莫大な市民負担が強行され、くらしがいっそう大変になったとき、そして、城陽の環境が著しく汚染され自然が破壊され人々が住みにくくなり、城陽から流出に歯止めがかからなくなったとき、この意見書の提案を画策し、賛成に手をかした人びとは、どう申し開きをするのだろうか?そんなことに手をかすことが、市民の利益を守る議員の役割だろうか?まさか「あとは野となれ山となれ」ではあるまい。 「すべてを子どもたちのために」最善のものを引き継ぎたいと願う僕にとっては、絶対に許すことができない。多くの市民の方に、この議会の有り様を知ってほしい。
|