ヤグネットの毎日
DiaryINDEX|past|will
2002年10月28日(月) |
久世校区敬老会に参加 |
午前中は、久世校区の敬老会。今年で9回目となる。久世校区は、今年度、市内でもっとも高齢者人口が多い地域となった。市長や市議会議長の祝辞では、「超・高齢化社会」という言葉が使われていたが、長寿社会は喜ぶべきことだ。問題は、政治がその喜びや生きがいを全力で応援できているか、である。 もっと地域の高齢者のみなさんの要求をとりあげた活動が必要ではないか、とあらためて感じた。
久世校区の敬老会は毎年、とてもバラエティに富み充実した企画である。今年も、地元の城陽家政幼稚園の年長組のみんな(総勢84人)がおじいちゃん、おばあちゃんたちに歌を披露してくれた。そのなかで、「大きな歌」を手話つきで歌ってくれた。ふぞろいでも抜けるような明るい声。歌うことの原点を教えてくれるような素敵なステージだった。 城陽体操スポーツ少年団のみなさんの演技も毎年見せていただいているが、若さと華やかさがある。昨年も書いたが、保護者がボランティアで活動を支えているのには、本当に頭が下がる。学びたい活動である。 今年の敬老会のステージのメインゲストは、西城陽高校合唱部のみなさん。技術的にも全国トップレベルの合唱部である。「歌って踊れる」というキャッチフレーズのとおり、「上を向いて歩こう」などを踊りつきで歌ってくれた。あれだけ激しい動きをしても、きとんとした発声が維持できるのは、相当の練習を積んでいることの証である。城陽少年少女合唱団の再生をめざす僕にとっては、興奮と感動の連続の企画だった。
お年よりから子どもまで「コミュニティ」意識を醸成し、地域を単位にした「育ちあい」が広がること。これが、僕の理想とするところだが、敬老会のような企画をもっと無数に、参加型で重ねていく活動がますます大切であると、感じた。
いま読みはじめているのが、香山リカさんの「ぷちナショナリズム症候群」〜若者たちのニッポン主義(中公新書ラクレ)。日本語ブームやW杯で「日の丸」の旗を、なんの衒いもなくふりかざすなど、ポップで軽やかに“愛国心”を謳歌する若者が増えている、という。アメリカでのテロ事件やフランスで極右政党が台頭するなど、世界情勢の混迷の中で、「愛国ごっこ」(著者)の行き着く先には、何が待ち受けているのか? 知人からの紹介で軽い気持ちで読みはじめたが、内容があまりに深く、重い。いろんな問題意識が次つぎわいてくる。「ぷちなしょな風景」は、日常どこにでも転がっているのが、恐ろしい。 まだ読み途中なので、読了後また日記でも紹介したい。
|