ヤグネットの毎日
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2002年10月30日(水) 日朝交渉スタート

 終日、11月7日から始まる決算委員会の打ち合わせ。先日の学習会を踏まえ、各委員が質問する項目を整理した。夕方、息子を迎えにいってから、陽がとっぷりと暮れてしまっているのに、息子の自転車の練習につきあう。暗さにくわえ、道路の状態がよくないことから、父親としては冷や汗ものだ。
 城陽団地はいま、下水道工事が急ピッチですすんでおり、道路を掘り起こしたあとの仮鋪装の状態にが続いている。かまぼこ型の路面、両側にある側溝は深く古い。下水道工事のあとの本復旧のさいには、側溝の溝蓋もきちんとかけるという考えを、すでに行政は示している。本復旧の工事にも早急にとりかかってほしい、というのが団地に住むみんなの願いである。
 夜は、党の会議。朝と晩の冷え込みが体にしみるようになってきた。冬物のスーツをひっぱりだそうっと。

 日朝国交正常化にむけての専門家による交渉が再開した。初日のやりとりをみていて、「やっぱりか」と思った。というのは、僕は、日本に帰国を果たしている拉致被害者の意思を十二分に尊重して、いったん北朝鮮に戻り、残された子どもなど家族と十分に話し合い、本人たちの意思に従って、永住帰国なりの手続きを踏む、その線で北朝鮮政府とも話し合う、という「ソフトランディング」を探るべきだとの意見を個人的にはもっていた。
 少なくとも、曽我ひとみさんの場合には、本人もまた日本の家族も、北朝鮮に帰り夫や子どもとの話し合いを希望していたはずだ。それが、5人横並びの「日本政府の意思に従ってもらい、滞在延長をしてもらう」では…。鳥越俊太郎さんのコラムに、僕の気持ちとピッタリのことが書かれてあった。
 
全部横並びにして
個々の事情を押しつぶしてしまうのには私は反対だ。
そうでなければ曽我さんは拉致されたときは
北朝鮮という国に翻弄され、
今度は日本の国に翻弄されることに
なりやしませんかね・・・
なんだかハッキリ言って「家族の会」の言う事には
メディアも誰も何も言えない雰囲気になっているのは
おかしいですばい。
違うことは違うと言わなきゃあ・・・

(3分間で、最近のニュースを知る。鳥越俊太郎の「あのくさ こればい!」 第944号より)

 案の定、北朝鮮は、「5人を帰国させないのは、約束違反」と反発している。日本側は、この反発も「折り込み済みの話し」、だそうだ。拉致という国家犯罪を犯しながら、「約束違反」と反発する資格が北朝鮮にあるのか?とも思うが、5人の帰国と永住、そして子どもたちの帰国問題が、双方の「交渉カード」のようになっては、膠着状態を長引かせるだけではないだろうか?



 


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